LabVIEWプロジェクトの依存項目を管理する
- 更新日2025-08-27
- 4分で読める
ターゲットのVIが必要とする以下のような項目は、依存項目に表示されます。
- 他のVI
- 共有ライブラリ (DLL)
- LabVIEWプロジェクトライブラリ
LabVIEWプロジェクトの各ターゲットには依存項目が含まれます。LabVIEWはプロジェクト内の各項目が必要とするファイルを識別して、依存項目に追加します。LabVIEWは依存項目を「vi.lib」、「user.lib」、「メモリ内の項目」の3つのフォルダに分類します。
依存項目リストを使用する
項目は依存項目に直接追加できません。依存項目は、プロジェクトの項目を追加、削除、保存すると、自動的に更新されます。たとえば、サブVIを含むVIをターゲットに追加すると、サブVIが自動的に依存項目に追加されます。ただし、ターゲットの下にサブVIを手作業で追加した場合、項目は依存項目の下に表示されません。依存ファイルの名前を変更したり、移動したりしたときは、不正な依存項目の発生を回避してください。
プロジェクトの現在の依存項目を表示するには、依存項目を右クリックして、ショートカットメニューから更新を選択します。また、依存項目を更新メソッドを使用して、依存項目をプログラム的に更新することもできます。
LabVIEWはサブVIを再帰的に認識します。LabVIEWは共有ライブラリ (DLL) を再帰的に認識しません。たとえば、a.viがb.dllを静的に呼び出し、b.dllがc.dllを静的に呼び出すと、LabVIEWはb.dllのみを依存項目と見なします。c.dllをプロジェクトで管理するには、c.dllを明示的にターゲットの下に追加する必要があります。
依存項目がプロジェクトライブラリの一部である場合、プロジェクトライブラリ全体が依存項目に含まれます。
依存項目の下に新規項目を作成できません。また、プロジェクトエクスプローラウィンドウの他の場所から依存項目に項目をドラッグすることはできません。
ダイナミック依存項目を追加する
プロジェクトを開いたときにVIが動的に呼び出す項目は依存項目には表示されません。発呼者を実行したときにダイナミックにロードされる項目は、依存項目の下のメモリ内の項目に表示されます。これらの項目は、ターゲットの下に手作業で追加して、プロジェクト内で管理することができます。
ダイナミックにロードされるファイルはプロジェクト内の発呼者には静的にリンクされていないため、それらのファイルのパスを変更するような操作を行うとプロジェクトによるファイルのロードに問題が生じます。ファイルを適切な場所からダイナミックにロードするためには、以下のガイドラインに従ってください。
- ダイナミックにロードするファイルを独立したフォルダにまとめてください。
- ファイルは相対パスで参照してください。
- プロジェクトの移動やアプリケーションの配布を行う際は、ダイナミック依存項目を配置したフォルダも忘れずに移動、配布してください。
共有依存項目を管理する
コードを共有する複数のアプリケーションを作成した場合、そのコードを変更すると複数の発呼者に影響する可能性があります。共有コードを含む依存項目を管理する際は、以下のガイドラインに従ってください。
- アプリケーション間で共有されるコードの変更は最小限に抑えてください。
- 共有コードを変更する必要がある場合は、コピーを作成してテスト/実装してください。
- 共有コードの管理と組み込みに専念する時間を設けてください。
- ソースコード管理を使用してください。