LabVIEWで作成したアプリケーションを実行するコンピュータには、LabVIEWランタイムエンジンがインストールされている必要があります。LabVIEWランタイムエンジンには、ライブラリ、およびLabVIEWで作成した基本的なアプリケーションタイプを実行するために必要なその他のファイルが含まれています。

メモ LabVIEWランタイムエンジンは多言語対応です。

インストーラ用のビルド仕様を作成するときは、アプリケーションビルダはデフォルトでLabVIEWランタイムエンジンを含めます。

1つの特定バージョンのLabVIEWで作成されたアプリケーションはすべて同じLabVIEWランタイムエンジンを共有することができるので、そのバージョンのLabVIEWランタイムエンジンを一度インストールするだけで済みます。しかし、異なるバージョンのLabVIEWで作成された複数のLabVIEWビルドアプリケーションを実行したい場合は、アプリケーションタイプの作成に使用した各バージョンのLabVIEWに対応するバージョンのLabVIEWランタイムエンジンをインストールする必要があります。たとえば、LabVIEW 7.0で作成されたアプリケーションとLabVIEW 8.0で作成されたアプリケーションを同じコンピュータで実行したい場合、そのコンピュータにバージョン7.0および8.0のLabVIEWランタイムエンジンがインストールされている必要があります。

LabVIEWランタイムエンジンに関する注意事項

  • (Windows)アプリケーションビルダで作成したインストーラ内のLabVIEWランタイムエンジンを含めたい場合は、管理者または管理者権限をもつユーザとしてログインして、インストーラを実行する必要があります。(Linux) 数学VIまたは信号処理VIを使用するアプリケーションを実行するターゲットコンピュータでLabVIEWランタイムエンジンをインストールする場合、LabVIEWランタイムエンジン上級解析サポートパッケージ (labview-rte-aal-1.1-1.i386.rpm) をインストールするかどうかを確認するプロンプトが表示された際、yesと入力してください。
  • 一部のVIサーバプロパティおよびメソッドは、LabVIEWランタイムエンジンでサポートされていません。アプリケーションまたは共有ライブラリに含めるVIのプロパティまたはメソッドを使用することを避けてください。
  • LabVIEWはLabVIEWランタイムエンジンで自動エラー処理ダイアログボックスを表示しないため、アプリケーションのVIにエラー処理を組み込みます。
  • VIがカスタムランタイムメニューを使用する場合、VIが使用するアプリケーションメニュー項目がLabVIEWランタイムエンジンで利用可能であることを確認してください。
  • アプリケーションですべてのフロントパネルウィンドウを閉じると、アプリケーションは停止します。アプリケーションに組み込むVIに最後のフロントパネルが閉じた後に実行されるコードが含まれる場合、このコードはアプリケーションで実行されません。最後のフロントパネルウィンドウが閉じた後実行されるブロックダイアグラムコードの作成は避けてください。
  • リファレンス呼び出しノードを使用してアプリケーションでVIを参照する場合、VIがプロパティノードを使用してフロントパネルプロパティを設定する場合、またはフロントパネルウィンドウがユーザに表示される場合、アプリケーションプロパティダイアログボックスのソースファイル設定ページのデフォルトの保存設定を使用セクションでそのVIのフロントパネルを削除チェックボックスをオフにしてください。フロントパネルウィンドウを削除した場合、フロントパネルを参照するリファレンス呼び出しノードまたはプロパティノードはアプリケーションの動作に影響する可能性があるエラーを返します。