Windows構成ファイルの形式
- 更新日2025-08-27
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Windows構成ファイルは、名前付きのセクションに分けられたテキストファイルです。各セクション名は括弧で囲まれています。1つのファイル内でセクション名が重複しないようにしてください。セクションには、等号 (=) で区切られたキーと値のペアが含まれています。各セクション内でキー名が重複しないようにしてください。キー名は構成の環境設定を表し、値名はその環境設定の設定値を表します。以下の例は、ファイル内の項目の配置を示しています。
[Section 1]
key1=value
key2=value
[Section 2]
key1=value
key2=value
キーパラメータの値の部分には、構成ファイルVIを使用して以下のデータタイプを指定します。
- 文字列
- パス
- ブール
- 64ビット倍精度浮動小数点数
- 32ビット符号付き整数
- 32ビット符号なし整数
「構成ファイル」VIを使用するには、.iniファイルのテキストの各ラインを正しくフォーマットする必要があります。各ラインは、空白であるか、セクション名、キー値ペア、コメントのいずれかが記述されている必要があります。
| メモ Windows構成ファイルの構成ファイルVIは、ANSI形式でのみ使用できます。 |
セクション名のラインをフォーマットする際は、以下のガイドラインに従ってください。
- 最低1つの文字を含める
- 名前の一部としてクローズの括弧を使用しない
- 印刷不能文字を使用しない
- 最初の非空白文字でオープンの括弧を使用する
- テキストラインの最後にクローズの括弧を使用する
- すべての文字を1行に保つ
セクション名のラインをフォーマットする際は、以下のガイドラインに従ってください。
- セクションラインの後のラインにペアを含める
- キー名の後に等号記号を含める
- すべての文字を1行に保つ
- 有効なキー名を使用する
- 最低1つの文字を含める
- セミコロンから始めない
- 等号記号を含めない
- オープンの括弧から始めない
- 空白文字から始めない
- 空白文字で終わらない
- 印刷不能文字を使用しない
- 有効な値名を使用する
- データタイプを一致させる
- 空白文字から始めない
- 空白文字で終わらない
| メモ 値の始まりまたは終わりが空白文字の場合、値を引用符で囲む必要があります。LabVIEWは、VIが値を返す際に引用符を削除します。 |
構成ファイルVIは、読み取り時はセクション名またはキー値ペアではないラインを無視し、書き込み時はセクション名またはキー値ペアではないラインを保存します。
VIが構成ファイルに書き込むと、文字列データまたはパスデータの前後には引用符が付けられます。LabVIEWは、.iniファイルで値に付けた一重引用符もサポートしています。
構成ファイルの承認されたコメント表記はセミコロンで、その後に続くテキストがコメントであることを表します。行の始まりにあるセミコロンはコメントを表します。セクション名、数値、またはブール値にあるセミコロンもコメントを表します。しかし、文字列値名にあるセミコロンはコメントを表しません。
キー名の最初の文字にセミコロンが含まれる場合、構成ファイルではキー名の最初の文字としてセミコロンがサポートされていないため、LabVIEWはキー名または値を返しません。キー名で最初の文字以外の場所にセミコロンが含まれる場合は、LabVIEWはセミコロンが付いたキー名を返します。
以下の表は、.iniファイルで構成ファイルVIがセクション名を読み取る例を示しています。
| テキスト例in.ini file | セクション名 |
|---|---|
| [sec1] | sec1 |
| [[sec2]] | [[sec2]] |
| [sec with spaces] | sec with spaces |
| [seccom] ;comments | seccom |
| [sectext] sometext | sectext |
以下の表は、.iniファイルで構成ファイルVIがキー値ペアを読み取る例を示しています。
| テキスト例in.ini file | キー名 | 値 |
|---|---|---|
| keyname='mystring' | keyname | mystring |
| ;keyname="mystring" | — | — |
| keyname="my;string" | keyname | my;string |
| keyname = 12.3 ;comm | keyname | 12.3 |
| key;name="mystring" | key;name | mystring |
| key\;name="my;string";more | key\;name | "my;string";more |
| key name6=" mystring6" | key name6 | mystring6 |
| keyname8 = mystring8 | keyname8 | mystring8X0 |
| keyname9 = " mystring9 " | keyname9 | mystring9 |
| keyname12==mystring12 | keyname12 | =mystring12 |
| #keyname13 = mystring13 | #keyname13 | mystring13 |
| abc= | abc | — |
| abc | — | — |
| メモ 「キーを読み取る」VIは多態性VIのため、特定のインスタンスで異なる動作をします。たとえば、keyname = 12.3 ;commキー値ペアに対する値出力は、文字列インスタンスでは文字列値12.3;comm、倍精度インスタンスでは数値12.3となります。 |
構成ファイルVIは、未処理またはエスケープ文字列データの読み書きを実行できます。このVIは、未処理データをASCIIに変換せずに、そのデータをバイト単位で読み書きします。変換された文字列、つまりエスケープ文字列の場合、LabVIEWは、構成ファイル内の非表示テキスト文字をそれに相当する16進エスケープコード (復帰文字では\0D) として保存します。また、LabVIEWは、構成ファイル内の"\"コード文字を2つの"\"コード (\を\\) として保存します。構成ファイルVIの未処理文字列の読み取り?または未処理文字列書き込み?入力を、未処理データの場合はTRUEに設定し、エスケープデータの場合はFALSEに設定します。
LabVIEWの構成ファイルでは、標準的なLinuxパス形式でパスデータが保存されます。このVIは、構成ファイル内に保存されている絶対パス/c/temp/data.datを次のように解釈します。
- (Windows) c:\temp\data.dat
- (macOS 32ビット) c:temp:data.dat
- (macOS 64ビットおよびLinux) /c/temp/data.dat
このVIは、相対パスtemp/data.datを次のように解釈します。
- (Windows) temp\data.dat
- (macOS 32ビット) :temp:data.dat
- (macOS 64ビットおよびLinux) temp/data.dat