ネットワークストリームエンドポイントURL
- 更新日2025-08-27
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LabVIEWでは、各ネットワークストリームエンドポイントがURLによって識別されます。「ネットワークストリーム書き込みエンドポイントを作成」関数の書き込み名端子、または「ネットワークストリーム読み取りエンドポイントを作成」関数の読み取り名端子でエンドポイントの名前を指定した場合は、その名前を使用して以下の構文でURLが作成されます。
ni.dex://host_name:context_name/endpoint_name
以下の表は、このURLの各コンポーネントを説明しています。
有効なネットワークストリームを作成するためには、書き込みエンドポイントと読み取りエンドポイントの接続をプロンプトする際にエンドポイントURLを使用します。これを行うには、「ネットワークストリーム書き込みエンドポイントを作成」関数の読み取りURL入力、または「ネットワークストリーム読み取りエンドポイントを作成」関数の書き込みURL入力でリモートエンドポイントのURLを配線します。
これらの端子で指定するURLは、リモートエンドポイントのネットワーク上での場所に応じて異なります。以下のセクションでは、エンドポイントの接続をプロンプトする際の例を説明します。
| メモ エンドポイントURLでは大文字と小文字が区別されません。しかし、エンドポイントURLを指定する際は、構文解析エラーを回避するために、予約された文字をすべて対応するエスケープコードに置き換える必要があります。 |
ネットワークストリームで1つのアプリケーションを実行するコンピュータにストリーミングする
上記の図のように、ネットワークストリームを使用するアプリケーションが1つ実行されているリモートコンピュータのエンドポイントに接続する場合は、エンドポイント間の接続をプロンプトするために以下の構文のURLを使用する必要があります。
//host_name/endpoint_name
この構文のURLを使用して2つのエンドポイント間の接続をプロンプトするには、以下の手順に従ってください。
- 以下の図に示すように、「ネットワークストリーム読み取りエンドポイントを作成」関数でリモートコンピュータに読み取りエンドポイントを作成します。
上記の図では、10.0.0.62はhost_name、Readerはendpoint_nameです。したがって、このエンドポイントのURLは//10.0.0.62/Readerです。

メモ LabVIEWでは、ホスト名の有効な解釈が以下の順序で検索されます。 - ターゲット名 (LabVIEWプロジェクトで指定された名前)
- DNS名
- IPアドレス
- 以下の図で示すように、「ネットワークストリーム書き込みエンドポイントを作成」関数でローカルホストに書き込みエンドポイントを作成し、読み取りURLで読み取りエンドポイントのURLを指定します。

ネットワークストリームで複数のアプリケーションを実行するコンピュータにストリーミングする
上記の図のように、ネットワークストリームを使用するアプリケーションが複数実行されているリモートコンピュータのエンドポイントに接続する場合は、エンドポイント間の接続をプロンプトするために以下の構文のURLを使用する必要があります。
//host_name:context_name/endpoint_name
この構文のURLを使用して2つのエンドポイント間の接続をプロンプトするには、以下の手順に従ってください。
- 以下の図に示すように、「ネットワークストリーム読み取りエンドポイントを作成」関数でリモートコンピュータに読み取りエンドポイントを作成します。
ネットワークストリームを使用する複数のアプリケーションを実行するコンピュータにエンドポイントを作成する際は、上記の図に示すように、host_name、context_name、endpoint_nameを含むURLを割り当てる必要があります。このインスタンスで名前ではなくURLを割り当てることで、1つのコンピュータの複数のアプリケーションで同じコンテキストが使用されることがなくなり、2つのエンドポイントの接続を回避できます。
- 以下の図で示すように、「ネットワークストリーム書き込みエンドポイントを作成」関数でローカルホストに書き込みエンドポイントを作成し、読み取りURLで読み取りエンドポイントのURLを指定します。

ローカルホストのアプリケーションにストリーミングする
上記の図のように、ローカルホストの別のアプリケーションにあるエンドポイントに接続する場合は、エンドポイント間の接続をプロンプトするために以下の構文のURLを使用する必要があります。
//localhost:context_name/endpoint_name
この構文のURLを使用して2つのエンドポイント間の接続をプロンプトするには、以下の手順に従ってください。
- 以下の図に示すように、「ネットワークストリーム読み取りエンドポイントを作成」関数でアプリケーションの1つに読み取りエンドポイントを作成します。

- 以下の図で示すように、「ネットワークストリーム書き込みエンドポイントを作成」関数でもう一方のアプリケーションに書き込みエンドポイントを作成し、読み取りURLで読み取りエンドポイントのURLを指定します。


メモ ローカルホストではネットワークストリームを使用するアプリケーションが2つ実行されるため、各エンドポイントに名前ではなくURLを指定する必要があります。