フェッチVIを使用する
- 更新日2025-12-09
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フェッチ集録VIとは
「niScopeフェッチ(多態性)」および「niScope測定をフェッチ(多態性)」などのフェッチVIは、読み取りVIとは異なり非同期でデータを集録します。フェッチVIは、必要時までデータをデジタイザに格納し、他のタスクが実行できるようにコンピュータを開放します。ただし、フェッチには波形集録を開始し、集録が完了したかどうかをデバイスにクエリする関数を呼び出す必要があります。
フェッチ集録VIを使用する
データをフェッチするには、以下のプログラムを作成します。
- 「niScope初期化」を使用して、新規の計測器セッションを作成します。
- NI-SCOPEの構成VIを使用して、デジタイザを構成します。
- 「niScope実際のレコード長」を呼び出して、デジタイザが各チャンネルで集録する実際のポイント数を取り込みます。
- 「niScope集録を開始」を呼び出して、波形集録を開始します。有効なチャンネルすべてにおいてデータが同時に集録されます。
- 「niScope集録ステータス」をループ内で呼び出し、集録が完了したかどうかを確認します。この手順はオプションで、集録中に他のタスクを実行する場合に便利です。また、フェッチVIではタイムアウトを設定し、NI-SCOPEの集録完了まで待機させることもできます。
- 必要なフェッチVIを呼び出します。複数のチャンネルまたは測定からデータを集録する場合は、複数のフェッチ関数を呼び出すことができます。
同じフェッチVIを、単純なデータ集録、そして複数レコードのフェッチなど上級連続集録で使用できます。VIではデータの読み取り方法としてサンプル数パラメータのみが提供されていますが、NI-SCOPEには上級フェッチオプションを指定するためのさまざまなプロパティが含まれています。「フェッチ位置」および「オフセットをフェッチ」プロパティは、回収するレコード位置の明示的な選択を可能にします。「レコード番号をフェッチ」および「レコード数をフェッチ」プロパティを使用すると、複数レコード集録中に回収するレコードを指定することができます。
- 「niScope閉じる」を呼び出して、現在のセッションを閉じます。