サンプリングレート
- 更新日2025-12-09
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1秒あたりのサンプル数 (S/s)で指定されるサンプリングレートは、信号がサンプリングされ、A/D変換器 (ADC)でデジタル化されるレートです。ナイキスト定理によると、信号が減衰せずに通過するアナログ帯域幅の場合、サンプリングレートが信号の最大周波数の2倍以上であれば正確に測定を行うことができます。サンプリングレートが高くなると、時間領域測定においてより多くの波形情報が取り込まれます。以下の図は、2 MS/sのADCおよび20 MS/sのADCよってサンプリングされた1 MHzの正弦波を示します。20MS/sのADCは、入力信号の1サイクルあたり20ポイントをデジタル化するのに対し、2MS/sのADCは1サイクルあたり2ポイントです。この例では、サンプリングレートが高くなるにつれて、波形の形状をより正確に取り込むことが可能であることを示します。