自分のアプリケーションでDMMとの通信を確立するときには、必ず「niDMM初期化」または「niDMM初期化 (オプション付)」を使用してセッションを開く必要があります。

ヒント 「niDMM初期化」と「niDMM開始」を混同しないように注意してください。「niDMM開始」は非同期集録の開始に使用します。

DMMとのセッション確立に加え、「niDMM初期化」は複数の初期化コマンドを送信して、計測器を測定ドライバの操作に要求される状態に設定します。さらに「niDMM初期化」は計測器ドライバが計測器に対応しているか確認してDMMを周知の状態にリセットするなどのさまざまなタスクも実行します。「niDMM初期化」は、これに続くすべてのNI-DMM呼び出しで計測器を認識するためのVIセッションハンドルを返します。

「niDMM初期化」と「niDMM初期化 (オプション付)」は、新しいセッションを作成します。同じリソースに対して再度「niDMM初期化」を呼び出すと、既存のセッションが返されます。同じセッションを複数のプログラムスレッドで使用できます。

「niDMM初期化 (オプション付)」は、「niDMM初期化」のすべての機能を実行し、オプションとしてDMMの初期状態を設定できます。「niDMM初期化 (オプション付)」を使用すると、レンジ確認、キャッシュ、強制情報、シミュレーション、およびステータスレポートを構成できます。