どのレンジを選択するべきか分からない場合、オートレンジを使用して測定を行うことができます。DMMは、一連の測定を行い、測定が適切な最小レンジ内に収まるまでおよびレンジの調整をします。

オートレンジでは、指定した構成が使用されます。オートレンジ測定の構成については、該当デバイスのデフォルト設定のセクションを参照してください。

メモ   
  • NI 4080/4081/4082では、周波数電圧のオートレンジはサポートされていません。
  • NI 4065およびNI 4070/4071/4072では、オートレンジは5½桁測定と同じ構成を使用します。
  • 入力インピーダンスが10 GΩより大きい場合、NI 4081はオートレンジをサポートしません。
  • オートレンジは2線式抵抗測定での200 MΩ拡張レンジには調整できません。
  • NI 4080/4081/4082とNI 4070/4071/4072でのダイオード測定および波形集録には、オートレンジは使用できません。
  • DMMは各測定の前にオートレンジの読み取りを行うため、オートレンジを使用すると測定の読み取りレートが下がります。
  • トリガおよびサンプリングトリガが「即時」に設定されている場合、NI 4065はオートレンジのみをサポートします。
  • NI 4081およびNI 4071のDC電流オートレンジは、1 µAおよび10 µAレンジをサポートしていません。低電流の場合、NI 4081およびNI 4071でオートレンジされる下限は100 µAです。この動作は、高準拠電圧が存在する場合は特にメカニカルリレーがレンジ間で切り替えを行わないようにするため 、リレーの寿命を延ばすことができます。
  • オートレンジはインダクタンスまたはキャパシタンス測定ではサポートされていません。インダクタンスおよびキャパシタンスの測定は、NI 4082およびNI 4072でのみサポートされています。

オートレンジを有効にするには、次の手順に従います。

  • LabVIEW
    1. ブロックダイヤグラムに「niDMM測定を構成」を配置します。
    2. レンジを希望のオートレンジに設定します (下の表を参照)。
  • CVI/C++/Visual Basic
    1. niDMM_ConfigureMeasurementDigits」を使用します。
    2. レンジを希望のオートレンジに設定します (下の表を参照)。
説明
ON (-1) オートレンジの測定は、各測定の前に実行されます。
OFF(-2) オートレンジONを使用した測定の後に使用し、DMMを現在選択されているレンジに設定します。
ONCE(–3) NI-DMMは、最初の時点でレンジを選択し、そのレンジを残りの測定に使用します。
ヒント 測定に使用する実際のレンジを取得するには、「niDMMオートレンジ値を取得」またはniDMM_GetAutoRangeValueを使用してください。