Microsoft社では、アプリケーションの要求される実行レベルasInvokerを使用することを推奨しています。したがって、asInvokerは、すべてのLabVIEWビルドアプリケーションに対して要求されるデフォルトの実行レベルです。ただし、この推奨された設定に準拠できない場合があります。スタンドアロンアプリケーション、.NET interopアセンブリ、または共有ライブラリのマニフェストを編集するには、以下のステップを実行します。

アプリケーションマニフェストを編集する

  1. マニフェストを編集する前にコンピュータにmt.exeがインストールされていることを必ず確認してください。mt.exeを使用して、コマンドライン引数でマニフェストを操作します。mt.exeがコンピュータ上にない場合、Microsoft社のWebサイトからソフトウェア開発キットをダウンロードしてください。
  2. マニフェストを編集するには、最初にマニフェストを回収する必要があります。以下の手順に従って、マニフェストを回収します。
    1. コマンドラインウィンドウを開きます。
      メモ ほとんどのWindowsオペレーティングシステムでは、スタート→ファイル名を指定して実行を選択して、名前テキストボックスにcmdと入力してOKボタンをクリックして、コマンドラインウィンドウにアクセスできます。
    2. 以下のコマンドを入力して、コマンドラインウィンドウでmt.exe -inputresource:directory path\Application Name.exe -out:Application Name.manifestのマニフェストを回収します。ここで、directory pathがビルドアプリケーションへのパス、Application Nameがアプリケーションの名前です。
      メモmt.exeがマニフェストを回収するアプリケーションと同じディレクトリにない場合、前回のコマンドでmt.exeのパスを指定する必要があります。
    3. <Enter>キーを押して、コマンドを実行します。.manifestのファイル拡張子が付いたアプリケーションマニフェストがアプリケーションと同じディレクトリに表示されます。
  3. 以下の手順に従って、マニフェストを編集します。
    1. 出力先フォルダでマニフェストを右クリックして、テキストエディタまたはXMLエディタでファイルを開きます。
    2. <requestedExecutionLevel level="asInvoker" uiAccess="false"/>のコードを検索します。ビルドアプリケーションに設定する実行レベルに応じて、asInvokerという値をrequireAdministratorまたはhighestAvailableに変更します。
    3. マニフェストファイルを保存します。

アプリケーションマニフェストを確認する

アプリケーションマニフェスト内のタグは、大文字と小文字が区別されます。マニフェストの編集が完了したら、変更内容を検証することを推奨します。ただし、マニフェストの検証ではスペルエラーは検出されません。以下の手順に従って、マニフェストを確認します。

  1. マニフェストを確認するには、コマンドラインウィンドウでmt.exe -manifest Application Name.manifest -validate_manifestのコマンドを入力します。このとき、Application Nameはアプリケーションの名前です。
  2. <Enter>キーを押して、コマンドを実行します。

アプリケーションマニフェストを埋め込む

アプリケーションマニフェストを編集および確認した後、スタンドアロンアプリケーション.NET Frameworkアセンブリ、または共有ライブラリの設定を構成する際に変更内容を埋め込めむことができます。

  1. プロパティダイアログボックスのWindowsセキュリティページで、マニフェストファイルを埋め込むチェックボックスをオンにします。
  2. プロジェクトファイルを選択ダイアログボックスを使用してマニフェストファイルを指定します。

Windowsセキュリティページを使用せずにマニフェストを埋め込むこともできます。コマンドラインウィンドウを使用してマニフェストを埋め込むには、以下のステップを実行します。

  1. コマンドラインウィンドウにmt.exe -manifest Application Name.manifest -outputresource:directory path\Application Name.exe;#1というコマンドを入力します。ここで、directory pathにはビルドアプリケーションのパス、Application Nameにはアプリケーションの名前を入力します。
  2. <Enter>キーを押して、コマンドを実行します。