波形グラフは、均一にサンプリングされた測定値の1つまたは複数のプロットを表示します。波形グラフは、時間変化集録波形のようにx軸に沿って均一に分布した点で、y = fxのような一価関数のみをプロットします。以下のフロントパネルは、波形グラフのサンプルを示しています。

波形グラフは、任意の数の点を含むプロットを表示できます。また、グラフは複数のデータタイプを受け入れます。これによって、表示の前に行う必要のあるデータの処理を最小限に抑えられます。

メモ デジタルデータを表示するには、デジタル波形グラフを使用します。

単一プロットを波形グラフに表示する

波形グラフは、単一プロット波形グラフに対して複数のデータタイプを受け入れます。グラフは値の配列を1つ受け入れ、そのデータをグラフ上の点として解釈し、さらにx =0で始まるx指標を1つ増分します。また、グラフは、x の初期値のクラスタ、Δx 値、および y データの配列を受け入れます。また、グラフは、波形のデータ、開始時間、およびΔt 波形データタイプを受け入れます。

また、波形グラフは、Express VIとともに使用するダイナミックデータタイプを受け入れます。このダイナミックデータタイプには、信号に関連したデータに加えて、信号名またはデータが集録された日付と時間など、信号についての情報を提供する属性が含まれています。属性は波形グラフに信号を表示する方法を指定します。ダイナミックデータタイプに単精度浮動小数値が含まれる場合、グラフはその単精度浮動小数値をプロットし、自動的にプロット凡例とx軸のタイムスタンプの形式を指定します。ダイナミックデータタイプに単一のチャンネルが含まれる場合、グラフは波形全体をプロットし、自動的にプロット凡例とx軸のタイムスタンプの形式を指定します。

波形グラフで受け入れられるデータタイプのサンプルについては、labview\examples\Controls and Indicators\Graphs and Charts\Waveform Graphs and ChartsディレクトリにあるWaveform Graph Data Type VIを参照してください。

複数プロットを波形グラフに表示する

波形グラフは、複数プロットを表示するためにいくつかのデータタイプを受け入れます。波形グラフは2D配列の値を受け入れます。ここで、配列の各行は単一プロットです。グラフはそのデータをグラフ上の点として解釈し、さらにx =0で始まる x指標を1つ増分します。配列の各列をプロットとして処理するには、2D配列データタイプをグラフに配線し、グラフを右クリックして、ショートカットメニューから配列転置を選択します。DAQデバイスは各チャンネルを個別の列として格納した2D配列としてデータを返すため、DAQデバイスから複数のチャンネルをサンプリングするときに特に便利です。

また、波形グラフは、初期 x 値のクラスタの配列、Δx 値、および y データの2D配列も受け入れます。グラフはグラフ上の点として y データを解釈し、x の初期値で開始する x 指標をΔxずつ増分します。このデータタイプは、均一の規則的なレートでサンプリングした複数の信号を表示するのに便利です。

波形グラフは、クラスタを含む配列のプロット配列を受け入れます。各クラスタには、y データを含む1D配列が含まれています。内部配列はプロット内の点を記述し、外部配列は各プロットに対して1つのクラスタがあります。以下のフロントパネルは、yクラスタのこの配列を示しています。

各プロット内の要素数が異なる場合は、2D配列ではなくプロット配列を使用します。たとえば、チャンネル別に異なる時間を使用して、複数のチャンネルからデータをサンプリングする場合は、2D配列ではなくこのデータストラクチャを使用します。これは、2D配列では各行の要素数が同じでなくてはならないためです。クラスタの配列の内部配列の要素の数は同じでなくてもかまいません。

波形グラフは、x の初期値のクラスタ、Δx 値、およびクラスタを含む配列を受け入れます。各クラスタには、y データを含む1D配列が含まれています。配列をクラスタとしてバンドルするには「バンドル」関数を使用し、そのクラスタを配列にするには「配列連結追加」関数を使用します。指定した入力を含むクラスタの配列を作成する「クラスタ配列作成」関数も使用できます。

波形グラフは、x 値のクラスタの配列、Δx 値、および y データの配列を受け入れます。これは、各プロットのxスケールの固有の開始点および増分を指定できるため、複数プロット波形グラフのデータタイプの中で最も一般的です。

また、波形グラフは、Express VIとともに使用するダイナミックデータタイプを受け入れます。このダイナミックデータタイプには、信号に関連したデータに加えて、信号名またはデータが集録された日付と時間など、信号についての情報を提供する属性が含まれています。属性は波形グラフに信号を表示する方法を指定します。ダイナミックデータタイプに複数のチャンネルが含まれる場合、グラフは各チャンネルのプロットを表示し、自動的にプロット凡例とx軸のタイムスタンプの形式を指定します。