ダイナミックディスパッチメンバーVIは、LabVIEWクラス階層内のVIのセットの1つを呼び出すことができます。LabVIEWは、ダイナミックディスパッチ端子に接続されているクラスまたはインタフェースのデータタイプに応じて、ランタイム時に呼び出すサブVIの実装を決定します。

以下の手順に従って、実装を選択ダイアログボックスで1つまたは複数のダイナミックディスパッチサブVIの実装を開きます。

  1. ブロックダイアグラムでダイナミックディスパッチVIをダブルクリックします。VIに1つまたは複数の実装がある場合は、実装を選択ダイアログボックスが表示されます。矢印のグリフは、ワイヤ上のランタイムデータタイプがワイヤ上の編集時データタイプと同じである場合に実行する実装を示します。LabVIEWクラスまたはインタフェースワイヤは、そのクラス/インタフェースの独自のデータタイプまたは任意の子クラス/インタフェースのデータを転送できるため、このグリフはLabVIEWがランタイム時に実行する実装がクラス階層においてグリフレベルまたはグリフレベル以下であるかを示します。LabVIEWクラス階層には、すべてのクラスおよびインタフェースが表示されます。クラスがダイナミックディスパッチメンバーVIを先祖クラスから継承しているが、独自の実装がない場合、LabVIEWはVIを選択リストでそのクラスまたはインタフェースを淡色表示にします。また、ブロックダイアグラムのVIに配線されているクラスまたはインタフェースにVIの独自の実装がない場合、矢印のグリフはVIを選択リストにあるVIを継承する先祖クラスまたはインタフェースの左側に表示されます。以下の例では、Commercial VehiclesクラスはAutomobileクラスのSet Make VIを継承します。ブロックダイアグラムで、Commercial VehiclesクラスがSet Make VIの先祖実装に配線されているため、その先祖実装の横に矢印のグリフが表示されます。
  2. VIを選択リストで開くVIを選択します。<Ctrl>キーを押しながら複数のVIを選択すると、複数のVIを開くこともできます。(macOS) <Option>キーを押し続けます。(Linux) <Alt>キーを押し続けます。
  3. 開くボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じ、選択したVIを開きます。