計測器ドライバを使用する

計測器ドライバは、システムで計測器ハードウェアを制御して通信を行う高レベル関数のセットです。LabVIEWでは、計測器ドライバはLabVIEWの標準VISA I/O関数を使用して計測器と通信するVIのセットです。各VIは、計測器の構成、読み取り、書き込み、トリガなどのプログラム操作に対応します。LabVIEW計測器ドライバは、各計測器に対して複雑で低レベルのプログラミングコマンドを理解する必要をなくすことにより、計測器制御を簡素化し、テストプログラムの開発時間を削減します。また、計測器を直接制御することもできます。

計測器ドライバネットワークでは、GPIB、イーサネット、シリアル、およびその他のインタフェースを使用するさまざまな種類のプログラム可能な計測器用の計測器ドライバが提供されています。NIのWebサイトの「NIドライバと更新」でNIドライバを検索することもできます。計測器ドライバをそのまま特定の計測器に使用できます。ただし、LabVIEWプラグアンドプレイ計測器ドライバは、特定のアプリケーションに用にカスタマイズできるようにブロックダイアグラムのソースコードが含まれて配布されます。ブロックダイアグラムで計測器ドライバVIをプログラム的に配線することで、計測器制御アプリケーションおよびシステムを作成できます。NI計測器ドライバファインダを使用すると、LabVIEW開発環境を終了することなく計測器ドライバを検索してインストールすることができます。この計測器ドライバファインダを起動するには、ツール→計測→計測器ドライバを検索を選択するか、ツール→計測→計測器ドライバを検索を選択します。

通常、LabVIEW計測器ドライバはVISA関数を使用して他の計測器と通信します。VISAは、GPIB、シリアル、USB、LXI、PXI、VXIなどの様々な種類の計測器に使用できます。VISAを1つの種類の計測器で使用する方法を習得すれば、別のタイプの計測器を使用する場合に、別の通信方法を学ぶ必要はありません。2つの計測器用に特定のコマンドセットについて学ぶ必要はありますが、コマンドを送受信する方法は変わりません。

ナショナルインスツルメンツは、275以上のベンダから8,000以上の計測器ドライバを提供しています。使用可能な計測器ドライバの一覧については、NIのWebサイトにある計測器ドライバネットワークを参照してください。NIのWebサイトの「NIドライバと更新」でNIドライバを検索することもできます。

既存のLabVIEW計測ドライバを検索およびインストールできます。