タイプ伝搬は、LabVIEWのコンパイルプロセスにおける解析ステップであり、異なるデータタイプに適応する端子のデータタイプを解決し、構文エラーを検出します。このステップは、VIを編集するたびに実行されます。

たとえば、「デクリメント」関数の入力に整数を配線した場合、出力のデータタイプは整数です。入力に浮動小数点数を配線した場合、出力は浮動小数点数です。この同じパターンは、配列およびクラスタでも存在します。このようにブロックダイアグラムを介して入力データタイプを基準に出力データタイプを決定する動作は、タイプ伝搬と呼ばれます。列挙体を減分するというのは無効な操作であるため、「デクリメント」関数の入力に列挙体を配線すると、ブロックダイアグラムを介してタイプが伝搬されず、VIは構文エラーをレポートします。