LabVIEWで.NETFrameworkオブジェクトを作成および操作する場合、および他のアプリケーションで使用する.NET FrameworkアセンブリをLabVIEWによりビルドする場合のいずれにおいても、次のデフォルトの要件および設定に準拠する必要があります。

互換性のある共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime)

LabVIEWで.NET Frameworkオブジェクトを作成して操作するには、.NET CLR 4.0を使用する必要があります。このバージョンのCLRは、LabVIEWと一緒にインストールされる.NET Framework 4.0の一部です。

CLR 4.0を次の用途で使用されます。

  • アセンブリをロードする―LabVIEWでは、.NET Framework CLR 4.0以前をターゲットにした.NET Frameworkアセンブリをロードできます。ただし、アセンブリはすべて.NET Framework CLR 4.0内にロードされます。
  • .NET Framework関数を使用するVIを含むスタンドアロンアプリケーション、共有ライブラリ、パックプロジェクトライブラリ、ソース配布、およびZIPファイルを作成する、あるいは.NET Framework interopアセンブリを作成する―これらのアプリケーションのターゲットは.NET Framework CLR 4.0になります。

互換性のあるクラスライブラリ

LabVIEWは、LabVIEWと一緒にインストールされる.NET CLR 4.0と関連付けられたクラスライブラリアセンブリへのアクセスがあります。LabVIEWアプリケーションでどの.NET Framework機能が使用できるかは、.NET Frameworkのクラスライブラリアセンブリによって決まります。アセンブリに依存するLabVIEWプロジェクトまたはVIからアプリケーションをビルドする場合、アプリケーションのターゲットコンピュータには、.NET Framework 4.0がインストールされている必要があります。

LabVIEWがサポートしない.NET Frameworkの機能

LabVIEWでは、.NET 4.0 Frameworkのほとんどの言語機能がサポートされています。ただし、.NET Framework 4.0では、LabVIEWがサポートしないいくつかの新機能が.NET Framework CLRに追加されています。LabVIEWがサポートしない.NET Framework機能の詳細については、ni.comの技術サポートデータベースを参照してください。

.NET Frameworkアセンブリのディスク上の保存場所

LabVIEWから呼び出す.NET Frameworkアセンブリは、LabVIEWが検索できる場所に保存する必要があります。次のガイドラインに従ってアセンブリの保存場所を決定します。

メモ .NET Frameworkオブジェクトを使用するVIは、必ずプロジェクト内に配置することを推奨します。
パス オプション .NETアセンブリのロード
ヒント 特定のアセンブリのロード中またはアセンブリ内のオブジェクトへのアクセス中に問題が発生した場合は、アセンブリの呼び出しをデバッグするか、メモリ内の.NETアセンブリダイアログボックスで、メモリ内のアセンブリのバージョンが正しいことを確認してください。