マップは、キーと値のペア (すべてのキーが一意) をグループ化します。キーと値はそれぞれ任意のデータタイプにできます。マップは、キーを使用して値のルックアップを行うため、ディクショナリと呼ばれることもあります。キーと値のペアをマップに挿入すると、そのペアがマップに追加されるか、マップ上にキーがすでに存在する場合は、それに関連付けられている既存の値が新規値で置き換えられます。

キー
エントリ―関連付けられたキーと値のペア
サイズ―マップ内の要素の数
マップのワイヤ―ワイヤの色は、値のデータタイプの色と一致する

値のルックアップ用のディクショナリにはバリアント属性を使用することもできますが、マップでは、キーと値をそれぞれ任意のLabVIEWデータタイプにできるため、バリアント属性よりも柔軟性が優れています。バリアント属性の場合は、キーは文字列でなければならず、値はバリアントでなければなりません。マップを使用すると、バリアント属性を使用した場合よりも、エラーの発生率も低くなります。マップでは、値が特定のデータタイプを受け入れるため、配線エラーは編集時に返されます。バリアント属性では、値が任意のデータを受け入れるバリアントタイプであるため、配線エラーは実行時に返されます。

コレクションを作成または操作するには、コレクション VIや関数、およびコレクション制御器と表示器を使用します。

メモ コレクション内の埋め込みデータは、対話的にもプログラム的にも変更できません。コレクションデータは、コレクションのフロントパネル端子に書き込むか、コレクションを右クリックしてデータ操作»データをコピーまたはデータ操作»データを貼り付けを選択するなどの操作により、全体として更新する必要があります。

コレクションを使用したデータ操作の例については、次のVIまたはプロジェクトを参照してください。

  • labview\examples\Collections\Set Collection - Word Counting.vi
  • labview\examples\Collections\Map Collection - Comparing Test Results.vi
  • labview\examples\Collections\Map Collection - Word Counting.vi
  • labview\examples\Design Patterns\Registration Map\Registration Map Usage.lvproj