関数はLabVIEWの重要な操作要素です。関数パレットにある関数アイコンは、背景色が淡い黄色で、前景色が黒です。関数にはフロントパネルやブロックダイアグラムはありませんが、コネクタペーンがあります。関数を開いたり編集したりすることはできません。

また、関数パレットにはLabVIEWに標準で付属されているVIも含まれています。アプリケーションのサブVIに標準のVIを使用すると、開発時間を短縮できます。

関数に端子を追加する

関数には端子の数を変更できるものがあります。たとえば、10個の要素を持つ配列を作成するには、「配列連結追加」関数に10個の端子を追加する必要があります。

関数に端子を追加するには、位置決めツールを使用してその関数の上枠または下枠をそれぞれ上下にドラッグします。また、位置決めツールを使用して関数から端子を削除することもできますが、既に配線されている端子は削除できません。端子を削除するには、まず既存のワイヤを削除する必要があります。

また、アイコン上のいずれかの端子を右クリックし、ショートカットメニューから入力を追加出力を追加入力を削除、または出力を削除を選択すると、端子を追加または削除できます。関数によっては、入力、出力、またはRefnum制御器の端子を追加できます。入力を追加および出力を追加ショートカットメニュー項目を選択すると、右クリックした端子のすぐ後に新しい端子が追加されます。入力を削除および出力を削除ショートカットメニュー項目を選択すると、右クリックした端子が削除されます。ショートカットメニュー項目を使用して、配線された端子を削除すると、端子が削除され、ワイヤが切断されます。

標準カテゴリ

関数パレットにあるVIと関数は、表示されているカテゴリによって編成されます。LabVIEWをインストールすると、関数パレットにある標準カテゴリが表示されます。標準カテゴリの中には、デフォルトでオブジェクトを含まないものもあります。特定のモジュール、ツールキット、ドライバ、オブジェクトのインストール後に、デフォルトで空だった標準カテゴリにオブジェクトが表示されます。

また、LabVIEWには標準でないカテゴリもあります。標準でないカテゴリは、特定のモジュール、ツールキット、ドライバのインストール後にのみ表示されます。

関数パレットのカスタマイズボタンをクリックし、ショートカットメニューから表示パレットを変更を選択して、関数パレットのすべての標準カテゴリを表示します。また、固定された関数パレットの下にある表示パレットを変更リンクをクリックして、標準カテゴリを表示することもできます。以下の標準カテゴリは関数パレットで使用可能です。

  • プログラミングプログラミングVIおよび関数をVIの基本構成ブロックとして使用します。
  • 測定I/O測定I/O VIおよび関数を使用して、データ収集デバイスとのインタフェース接続をします。このパレットには、インストールするハードウェアドライバに関するVIおよび関数が表示されます。最も一般的なNIのハードウェアドライバは、LabVIEWに添付されています。
  • 計測器I/O計測器I/O VIおよび関数を使用して、GPIB、シリアル、モジュラ、PXI、その他の計測器とのインタフェース接続をします。このパレットには、GPIBやシリアルなどのインストール済の計測器ドライバが表示されます。
  • ビジョン&モーション―ビジョン&モーションVIおよび関数を使用して、NI VisionおよびNI Motion製品に関してすべてのインタフェース接続を行います。このパレットには、NI Vision、NI MotionなどのインストールするNI製品に関するVIおよび関数が表示されます。
  • 数学数学VIを使用して、さまざまな数学的解析を行います。また、実用的な解決策を得るため、実世界の測定値を数学的なアルゴリズムに結びつけることもできます。
  • 信号処理信号処理VIを使用して、信号生成、デジタルフィルタ処理、データ窓処理、スペクトル解析を実行します。
  • データ通信データ通信VIおよび関数を使用して、アプリケーション間でデータを交換します。
  • 接続接続VIおよび関数を使用して、.NETオブジェクト、ActiveX有効のアプリケーション、入力デバイス、レジスタアドレス、ソース管理、およびWindowsレジストリキーを使用します。
  • 制御&シミュレーション―ダイナミックシステムモデルを設計、解析、シミュレーション、デプロイするには、制御&シミュレーションVIおよび関数を使用します。このパレットには、Control Design and Simulation (制御系設計/シミュレーション) モジュールなどのNI 制御系設計/シミュレーション製品のVIおよび関数が含まれています。
  • ExpressExpress VIおよび関数を使用して、一般的な測定タスクを作成します。
  • アドオンアドオンカテゴリを使用して、LabVIEWにインストールした一部のモジュールまたはツールキットのパレットを検出します。
  • お気に入りお気に入りカテゴリを使用して、頻繁にアクセスする関数パレットの項目をグループ化します。お気に入りカテゴリに項目を追加できます。
  • ユーザライブラリユーザライブラリカテゴリを使用して、関数パレットにVIを追加します。デフォルトでは、ユーザライブラリカテゴリの中にオブジェクトはありません。