TDMストリーミング (TDMS) ファイル形式には、1.0と2.0という2つのバージョンがあります。ファイル形式バージョン1.0は、TDMSファイルの読み取りと書き込み、プロパティの取得と設定など、基本的なファイル操作機能を提供します。ファイル形式バージョン2.0には、バージョン1.0の機能に加えて、以下の追加機能が含まれています。

  • インタリーブデータをTDMSファイルに書き込むことができます。
  • TDMSデータを異なるバイト順序またはエンディアン形式で書き込むことができます。
  • オペレーティングシステムのバッファを使用せずにTDMSデータを書き込むことができます。そうすることで、特にRAID (Redundant Array of Independent Disks) システムでのパフォーマンスが大幅に向上します。
  • NI-DAQmxを使用して、未処理データをスケール情報と一緒にTDMSファイルに書き込むことができます。
  • ファイル形式バージョン2.0では、単一のヘッダが複数の連続データに使用されるため、連続データ収集のパフォーマンスが最適化されます。これにより、単一の値の集録のパフォーマンスが向上します。
  • ファイル形式バージョン2.0では、TDMSファイルへの非同期の書き込みがサポートされています。これにより、アプリケーションで書き込み関数が終了するのを待機せずに、ファイルへのデータの書き込み中にメモリでデータ処理を行うことが可能になります。