プロパティダイアログボックスまたはショートカットメニューを使用して、定数、制御器、表示器、数値の各関数の表示方法と動作方法を構成します。プロパティダイアログボックスでは、定数、制御器、表示器、数値関数の複数のプロパティを一度に構成できるほか、詳細ヘルプを記述することができます。ショートカットメニューを使用して、定数、制御器、表示器、関数プロパティを素早く構成します。プロパティダイアログボックスとショートカットメニューに表示されるオプションは、オブジェクトにより異なります。ショートカットメニューを使用して設定したオプションのほとんどはプロパティダイアログボックスに反映され、プロパティダイアログボックスを使用して設定したオプションのほとんどはショートカットメニューに反映されます。

定数、制御器、表示器、数値関数のいずれかを右クリックして、ショートカットメニューからプロパティを選択し、そのオブジェクトのプロパティダイアログボックスを表示します。VIの実行中はプロパティダイアログボックスを表示できません。

ヒント 複数のオブジェクトに対して同時に共通の操作を行うには、それらのオブジェクトを選択して、ショートカットメニューを使用するか、プロパティ ダイアログボックスを使用します。

また、カスタム制御器または表示器を作成して、利用できるフロントパネルオブジェクトのセットを増やすこともできます。制御器を右クリックし、ショートカットメニューから上級»カスタマイズを選択して制御器または表示器をカスタマイズします。作成したカスタム制御器または表示器をディレクトリまたはLLBに保存して別のフロントパネルで使用することができます。

オプション項目を表示または非表示にする

フロントパネルの制御器と表示器には、ラベル、キャプション、およびデジタル表示など、表示または非表示にできるオプション項目があります。フロントパネルオブジェクトのプロパティダイアログボックスの外観ページで、制御器または表示器の表示項目を設定します。オブジェクトを右クリックし、ショートカットメニューから表示項目を選択、および利用できるオプションの中から選択することによって、表示項目を設定することもできます。

制御器を表示器に、表示器を制御器に変更する

LabVIEWは、制御器パレット内のオブジェクトを、最初は一般的な用途に基づいて制御器または表示器として構成します。たとえば、トグルスイッチを配置すると、トグルスイッチは通常入力機構であるため、フロントパネル上に制御器として表示されます。LEDを配置すると、LEDは通常出力デバイスであるため、フロントパネル上に表示器として表示されます。

一部のパレットには同じタイプまたはクラスのオブジェクト用の制御器と表示器が含まれています。たとえば、数値入力や数値出力を使用できるように、数値パレットには数値制御器および数値表示器が含まれています。

オブジェクトを右クリックしてショートカットメニューから表示器に変更を選択すると、制御器を表示器に変更することができます。同様に、オブジェクトを右クリックしてショートカットメニューから制御器に変更を選択すると、表示器を制御器に変更することができます。

フロントパネルのオブジェクトを置換する

フロントパネルオブジェクトを別の制御器または表示器に置換することができます。オブジェクトを右クリックして、ショートカットメニューから置換を選択すると、一時的に制御器パレットが表示されます。一時的な制御器パレットから制御器または表示器を選択して、フロントパネル上の現在のオブジェクトと置換します。

ショートカットメニューから置換を選択すると、名前、説明、デフォルトデータ、データフローの方向 (制御器または表示器)、色、サイズなど、元のオブジェクトに関する可能な限りの情報が保持されます。数値端子を別の数値端子で置き換えると、LabVIEWは元の外観を維持しようとします。ただし、置換後の制御器が新しいデータタイプをサポートしない場合は、置換後の制御器のデータタイプが維持されます。オブジェクトの端子またはローカル変数からのワイヤはブロックダイアグラム上に残りますが、壊れている可能性があります。たとえば、数値の端子を文字列の端子に置換すると、元のワイヤはブロックダイアグラム上に残りますが、破線になっています。

新しいオブジェクトが置換する前のオブジェクトに似ているほど、元の特性を多く保持できます。たとえば、スライドを別のスタイルのスライドと置換すると、新しいスライドの高さ、スケール、値、名前、説明は同じになります。これに対し、スライドを文字列制御器に置換すると、LabVIEWは名前、説明、およびデータフローの方向だけを保持します。スライドは文字列制御器との共通点が少ないからです。

既存のフロントパネル制御器および表示器を置換するには、編集»コピーでオブジェクトをコピーする、または編集»貼り付けでオブジェクトをクリップボードから貼り付けることもできます。この方法では古いオブジェクトの特性は保持されませんが、ワイヤはオブジェクトに配線されたままになります。