シェア変数のファイアウォールとネットワークアドレス変換ルータを構成する
- 更新日2025-08-27
- 5分で読める
ネットワークで共有されるシェア変数をファイアウォールまたはルータを介して転送する場合は、ファイアウォールおよびネットワークアドレス変換 (NAT) を構成する必要があります。これらを正しく構成しないと、ネットワークで共有されるシェア変数が正常に動作しない場合があります。
ネットワークで共有されるシェア変数サーバは、実行する各アプリケーションにつき1つのTCPポートに加え、TCPポート2343およびUDPポート2343を使用します。NI Publish-Subscribe Protocol (NI-PSP)プロトコルにより、使用可能なTCPポートが検出されるまで、TCPポート59110から順に数の大きい方向に検索が開始されます。構成する必要のある使用可能なポート数は、実行するアプリケーションの数により異なります。手動でNI-PSPプロトコルで使用するTCPポートの範囲を設定するには、LogosXT.iniファイルを作成し、LogosXT_BasePortパラメータとLogosXT_NumPortsToCheckパラメータで新規値を入力します。(Phar Lap ETS、VxWorks) Phar Lap ETSおよびVxWorksターゲットでは、TCPポートの範囲をni-rt.ini構成ファイルで設定します。
可能な場合、ネットワークで共有されるシェア変数の送信にはTCPを使用してください。
以下の手順に従って、ファイアウォール外のクライアントからファイアウォール内のサーバに接続します。ファイアウォールの構成方法は、ファイアウォールの種類によって異なります。空きポートを調べる手順については、各ファイアウォールのドキュメントを参照してください。
- TCPポート2343およびUDPポート2343を受信パケット用に開き、サーバ検出のためのブロードキャストを許可します。
- TCPポートはTCPポート59110から開始され、実行する各アプリケーションに対して1つずつ開かれます。
- (オプション) 6000~6010の範囲のUDPポートを受信パケット用に開きます。
ファイアウォール内のクライアントから、ファイアウォール外のサーバに接続することもできます。ファイアウォールの種類によっては、特別な設定をしなくても自動的に受信パケットを通過させます。(オプション) ファイアウォールによって自動的にポートが開かれない場合は、5000~5010の範囲のUDPポートを受信パケット用に開きます。
以下の手順に従って、NATルータ外のクライアントからルータ内のサーバに接続します。ルータの構成方法は、ルータの種類によって異なります。空きポートを調べる手順については、各ルータのドキュメントを参照してください。ルータ内では1台のコンピュータだけをサーバとして使用できます。
- TCPポート2343とUDPポート2343をサーバを実行しているコンピュータに転送します。
- TCPポートはTCPポート59110から開始され、実行する各アプリケーションに対して1つずつ転送します。
- (オプション) 6000~6010のUDPポートをサーバを実行しているコンピュータに転送します。
NATルータ内のクライアントから、ルータ外のサーバに接続することもできます。ルータの種類によっては、特に設定をしなくても自動的にポートが転送されます。(オプション) ルータによって自動的にポートが転送されない場合は、5000~5010の範囲のUDPポートをクライアントを実行しているコンピュータに転送します。
| メモ Windowsファイアウォールが有効のWindowsマシンにネットワーク変数をデプロイした場合、マシン上でホストされる変数に読み取り、書き込みできるように、\National Instruments\Shared\Tagger\tagsrv.exeと\windows\SysWOW64\lkads.exeをWindowsファイアウォールの例外リストに追加する必要があります。 |