デジタル表は、デジタル波形グラフにプロットできるデータを格納します。デジタル表を手動で作成したり、アナログデータをデジタルデータに変換したり、デジタル信号を集録してデジタル表を作成することができます。以下の手順に従って、デジタルデータを作成または変更します。

  1. ブロックダイアグラムに「デジタルデータを作成」関数を配置します。
  2. (オプション) 既存のデジタルデータを変更する場合、data入力を配線します。
  3. data入力を右クリックし、ショートカットメニューから作成»定数または作成»制御器を選択します。
  4. 2Dデータ配列に値を入力します。2D配列の各行は、最初の列に最上位ビットのデータ、最後の列に最下位ビットのデータを含む1つのサンプルデータに対して単一のバイナリ値を表します。各値は、特定のデジタルデータの状態を示します。以下の表に示すように、有効な値には0から7の数値が含まれます。
    デジタルデータの状態説明
    00 (LOW駆動)論理LOWを強制します。低電圧レベル (VOL) に駆動します。
    11 (HIGH駆動)論理HIGHを強制します。高電圧レベル (VOH) に駆動します。
    2Z (OFF強制)論理HIGHインピーダンスを強制します。ドライバをオフにします。
    3L (LOWを比較)論理LOW (エッジ) を比較します。低電圧しきい値よりも低い電圧レベルに対して比較します。
    4H (HIGHを比較)論理HIGH (エッジ) を比較します。高電圧しきい値よりも高い電圧レベルに対して比較します。
    5X (不明を比較)不明な論理を比較します。比較しません。
    6T (OFFを比較)論理HIGHインピーダンス (エッジ) を比較します。低電圧しきい値 (VOL) および高電圧しきい値 (VOH) の間の電圧レベルを比較します。
    7V (有効を比較)論理の有効レベル (エッジ) を比較します。低電圧しきい値 (VOL) よりも低い、または高電圧しきい値 (VOH) よりも高い電圧レベルを比較します。
メモ 配列定数をデータ入力に配線する場合、デジタルリング定数を使用すると、配列へのデジタルデータの入力が簡単に行えます。デジタルリング定数は、8つのデジタルデータの状態から選択できます。デジタルリング定数を使用するには、配列の値を右クリックし、ショートカットメニューから置換を選択して、関数パレットを一時的に表示します。デジタル波形パレットに移動し、デジタルリング定数を選択します。LabVIEWは、入力された数値を対応するデジタルデータの状態に変換します。
  1. (オプション) デジタルデータを圧縮したい場合は、非逐次的な遷移を定義するためにtransitions入力を配線します。遷移配列には、データ配列と同じ数の行が含まれる必要があります。ノードを展開し、配線されていない出力を表示します。入力をクリックし、transitionsの横にチェックマークを付けて、transitions入力を表示します。
  2. デジタルデータ出力を右クリックし、ショートカットメニューから作成»表示器を選択して、空のデジタル表を作成します。
  3. VIを実行して、デジタル表にデータを表示します。

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