ActiveXが有効なアプリケーションにLabVIEWからアクセスするには、以下の手順に従ってください。

  1. VIのフロントパネルにオートメーションRefnum制御器を追加します。
  2. アクセスするActiveXオブジェクトを指定するには、オートメーションrefnum制御器でActiveXクラスを選択します。
  3. ブロックダイアグラムの「オートメーションオープン」関数を使用してActiveXオブジェクトのリファレンスを開きます。リファレンスを開くと、リファレンスされたActiveXオブジェクトとLabVIEWが通信できるようになります。
  4. プロパティノードまたはインボークノードにリファレンスを渡して、オブジェクトのプロパティにアクセスする、またはメソッドをインボークします。これらのノードにいずれかをクリックすると、オブジェクトに使用できるすべてのプロパティまたはメソッドが表示されます。オブジェクトには、COM (Component Object Model) が実装されており、これにより、使用可能なプロパティとメソッドが決まります。
    メモ 予想したプロパティやメソッドが表示されない場合は、そのActiveXオブジェクトに複数のCOMインタフェースが実装されている可能性があります。一度に表示できるのは、オブジェクトに実装されている1つのCOMインタフェースのプロパティやメソッドのみです。「バリアントからデータに変換」関数を使用してオブジェクトを他のCOMインタフェースに変換すると、オブジェクトが実装している別のCOMインタフェースのプロパティやメソッドを強制的に表示できます。
  5. メモリからオブジェクトを削除するには、「リファレンスを閉じる」関数を使用します。

Microsoft Officeアプリケーションなど、ActiveXが有効な一般的なアプリケーションにアクセスするには、上記の手順に従います。たとえば、Microsoft Excelは、ActiveXが有効なアプリケーションです。Excelのリファレンスを開いて、プロパティやExcelを開くメソッドを呼び出して、Excelをユーザ画面に表示したり、ワークブックやスプレッドシートを作成したり、LabVIEWからExcelスプレッドシートに表を書き込んだりすることができます。

LabVIEWをExcelのクライアントとして使用するサンプルは、labview\examples\Connectivity\ExcelディレクトリのExcel - Write Table VIを参照してください。

メモ ActiveXカスタムインタフェースを含むアプリケーションは、 アイコンで表示されます。カスタムインタフェースのオブジェクトを選択するには、アイコンをクリックします。