3. 事前生成されたルールを使用してルールベースを作成する
- 更新日2023-02-21
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ルールとは、入力言語変数と出力言語変数の関係を言語要素に基づいて言葉で表現するものです。ファジーシステムのルールベースは、ファジーシステムの出力値を入力値に基づいて決定します。
ステップ1で作成した「自動車の位置」入力言語変数には5つのメンバーシップ関数があり、「自動車の方向」入力言語変数には7つのメンバーシップ関数があります。このため、これらの入力言語変数の言語要素の35の組み合わせをステップ2で作成した「ステアリング角度」出力言語変数の言語要素と関連付けるルールを作成できます。
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メモ 完全なルールベーストピックの表にこのルールベースが示されています。 |
自動車操縦サンプル用の完全なルールベースを作成するには、以下の手順に従います。このルールベースを作成する前に、両方の入力言語変数と出力言語変数が作成されている必要があります。
- ファジーシステムデザイナのルールタブをクリックしてルールページを表示します。
- 操作→ルールを事前生成を選択してルールを事前生成ダイアログボックスを表示します。
- 条件接続子プルダウンメニューからAND(最小)を選択します。この条件接続子は、条件中の最小度合いのメンバーシップにより各ルールの集計されたルール条件の真理値が決まることを指定します。
- 各ルールに適用する重みを指定するには、サポートの度合いに1を入力します。各ルールの最終的なルールの重みは、サポートの度合いと集計されたルールの真理値の積です。
- 非ファジー化を実行する前にファジー論理コントローラが出力メンバーシップ関数を、対応するルールの重みの値で切り捨てることを指定するには、結果影響プルダウンメニューから最小を選択します。非ファジー化とは、出力言語変数のメンバーシップの度合いを数値に変換するプロセスです。
- OKボタンをクリックしてルールページに戻ります。ファジーシステムデザイナのルールリストには、入力変数の言語要素の35の組み合わせすべてが表示されます。各ルールでは、ルールを事前生成ダイアログボックスで指定したのと同じ条件接続子、サポートの度合い、含意演算方法が使用されます。
ルールリストの各ルールの結果節がTHEN 'ステアリング角度' IS '負に大きく'であることに注目してください。しかし、ステアリング角度出力変数の言語要素は入力変数の言語要素の組み合わせに依存します。このため、事前生成されたルールを変更して正しい結果節を使用する必要があります。
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