以下のブロックダイアグラムに示されているように、ホストVIで「制御器を読み取る/書き込む」関数を使用して、FPGA VIのフロントパネル制御器および表示器にアクセスします。

メモ プログラムフロントパネル通信のサポートは、FPGAターゲットにより異なります。詳細については、特定のFPGAターゲットのハードウェアドキュメントを参照してください。

FPGAとホスト間でデータを転送する他の方法と比較した場合、プログラムフロントパネル通信の利点はオーバーヘッドが低いことです。プログラムフロントパネル通信では高スループットを実現することはできませんが、「制御器を読み取る/書き込む」関数への各呼び出しは最小限の遅延でデータ転送を開始します。そのため、プログラムフロントパネル通信は、頻繁に行う小規模なデータ転送に適しています。

プログラムフロントパネル通信の欠点は、この方法ではFPGA VIの制御器または表示器に保存された最新のデータのみを転送することです。たとえば、FPGA VIがホストVIのデータの読み取りより速く表示器にデータを書き込む場合、データが失われる可能性があります。また、FPGA VIの各制御器または表示器はFPGA上のリソースを使用します。FPGAプログラミングでのベストプラクティスでは、FPGA VIでフロントパネルのオブジェクト数を制限することを推奨しています。最後に、フロントパネル制御器および表示器を使用してFPGA VIとホストVI間でデータを転送するには、ホストプロセッサを使用する必要があります。その結果、データ転送の速度はホストプロセッサの速度と利用性によって大幅に異なります。速度の遅いプロセッサまたはプロセッサの利用性の欠如によって、FPGAターゲットからホストへのデータ転送が遅くなります。