時間ベーストリガ
- 更新日2025-11-21
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FieldDAQデバイスには、互換性のあるネットワークやIEEE 802.1AS対応 NI Linux リアルタイムコントローラとの自動ネットワークベース同期を行う機能があります。
デバイス前面パネルのSYNCロゴは、デバイスでネットワークを介したハードウェアベースの同期が可能であることを示します。
FieldDAQデバイス同士でデイジーチェーン接続すること、またはIEEE 802.1AS同期をサポートする外部ネットワークに接続することで、すべてのデバイスタイムベースが自動的に同期されます。サポートされているトポロジおよびその他の技術要件の詳細については、「ネットワーク上での同期」を参照してください。
ネットワーク同期されたデバイスは、NI-DAQmxの時間ベース同期の機能を利用することもできます。特定のトリガは、その日の時間を基に指定することができます。時間ベーストリガおよびマルチデバイスタスク (複数のネットワーク同期FieldDAQデバイスにまたがる) は、大規模なシステムのプログラミングを簡素化する場合に役立ちます。
時間トリガは、アプリケーションのニーズに応じて、ホスト時間またはI/Oデバイス時間で指定できます。
NI-DAQmxは必要に応じてホスト時間からI/Oデバイス時間に自動的に変換します。この変換の確度は、これらの時間の関係に依存するため、複数のデバイス間での時間トリガの相対確度を低下させる可能性があります。確度を最大限に高めるには、サポートされているトポロジでNI Linuxリアルタイムコントローラをホストとして使用します。ただし、NI-DAQmxでは、同じホスト時間で開始するように設定された2つのタスクが、どのようなシナリオにおいても常に同じI/Oデバイス時間で開始し、この一般なシャーシ間での同期が正確に行えるように保証されています。NI-DAQmx APIの時間ベース機能にアクセスする方法については、『NI-DAQmxユーザマニュアル』の「時間トリガ」を参照してください。
タイムベース
以下の図は、FD-11634クロック経路設定回路およびタイムベースを示します。
AIサンプルクロック信号を生成するには、13.1072 MHz、12.8 MHz、12.288 MHz、および10.24 MHzのタイムベースを使用することができます。これらのタイムベースは、オンボードクロック発生器から直接生成されます。デフォルトでは、NI-DAQmxによって選択されたデータレートに最適なタイムベースが自動的に選択されます。また、NI-DAQmx APIを使用して手動でタイムベースを選択することもできます。
NI-DAQmx APIでタイミングを構成する方法については、『NI-DAQmxユーザマニュアル』の「FieldDAQタイミングに関する注意事項」と「マスタタイムベースによる同期」を参照してください。
ネットワーク上での同期
オンボード100 MHz発振器は、ローカルのIEEE 802.1ASサブネットの一部である他のネットワーク同期デバイスと自動的に同期します。
13.1072 MHz、12.8 MHz、12.288 MHz、10.24 MHzのタイムベースは、発振器から取得され、それに同期されます。このため、これらは、IEEE 802.1ASサブネット上の他のネットワーク同期タイムベースにも同期されます。これにより、測定信号を分散ネットワーク上の他のデバイスに同期させることができます。
FieldDAQデバイスは、IEEE 802.1ASプロトコルを使用してネットワーク上で同期を行います。代わりに、IEEE 1588の「遅延要求/応答のデフォルトPTP」プロファイルを使用するように構成することもできます。これらのデバイスは他の1588プロファイルとは同期できません。
同期についての詳細情報
同期計測を開始する方法について学びます。