FieldDAQデバイスは、特定のNI Linuxリアルタイムコントローラからの拡張I/Oとして使用することができます。NI MAXでNI Linuxリアルタイムコントローラを検出して構成し、次にFieldDAQデバイスを検出して構成します。

電源

FieldDAQデバイスをリアルタイムコントローラにネットワーク接続するには、以下が必要です。

図 25. FieldDAQインストールの供給リスト


  1. ホストコンピュータ
  2. サポートされているリアルタイムコントローラ
  3. LabVIEWソフトウェア (インストールされていない場合)
  4. LabVIEW Real-Timeモジュール (インストールされていない場合)
  5. リアルタイムコントローラのドライバ (インストールされていない場合)
  6. NI-DAQmxドライバ (インストールされていない場合)
  7. FieldDAQデバイス
  8. 5ピンLコードM12電源入力ケーブル
  9. 8ピンXコードM12イーサネットケーブル
  10. 外部電源
  11. 5ピンAコードM12 I/Oケーブルおよびアクセサリ
メモ FieldDAQ同期機能を使用するには、LabVIEW Real-Time 2017以降が必要です。
メモ シールド付きイーサネットストレートケーブルまたはイーサネットクロスケーブルを使用して、FieldDAQデバイスを直接コンピュータに接続します。

リアルタイムコントローラに接続する

FD-11634リアルタイムコントローラに接続します。

NIリアルタイムコントローラをホストとして使用する場合には、NI-DAQmxをサポートするNI Linuxリアルタイムオペレーティングシステムでのみ選択コントローラを使用できます。サポートされているNI Linuxリアルタイムコントローラは、IC-317xcRIO-9035/9039 Sync、cRIO-904x/905x、LabVIEW Real-TimecDAQ-9132/9133/9134/9135/9136/9137です。[1]1 LabVIEW リアルタイムコントローラ用cDAQ-9138/9139は、この構成では動作しません。

メモ FieldDAQデバイスは、使用中に高温になる場合があります。これは正常です。
メモ IP65/IP67要件を満たすために、M12コネクタをケーブルに接続する、またはコネクタにキャップを取り付ける必要があります。水、埃、汚れがある場合は、付属のプラスチックキャップで未使用のコネクタを塞いでください。
メモ 日の光に長時間当てないようにしてください。
  1. リアルタイムコントローラの『スタートアップガイド』または『クイックスタート』ドキュメントの説明に従って、LabVIEW、LabVIEW Real-Timeモジュール、およびコントローラドライバソフトウェアをホストマシンにインストールします。
  2. 手順1でドライバがインストールされていない場合は、ホストマシンにNI-DAQmxをインストールします。
    1. NI-DAQmxは、ni.com/downloads/driversからダウンロードします。画面の指示に従います。
    2. 指示に従ってni.com/registerにてNIハードウェアをオンライン登録します。
    3. MAXを使用してNI-DAQmxをターゲットへダウンロードします。MAXでヘルプ » ヘルプトピック » リモートシステムを選択して、『MAXリモートシステムヘルプ』を参照してください。
  3. リアルタイムコントローラの『スタートアップガイド』または『クイックスタート』ドキュメントの説明に従って、リアルタイムコントローラハードウェアをセットアップし、それにソフトウェアをインストールします。
  4. CompactRIOおよびICコントローラでは、NI-DAQmx機能のカスタムインストールを実行します。MAXでは、リモートシステム » リアルタイムコントローラを展開し、「ソフトウェアの追加と削除」オプションを使用します。カスタムインストールオプションとNI-DAQmx機能を選択し、指示に従ってインストールを完了します。
  5. アプリケーション用の信号接続を行います。
  6. イーサネットケーブルの一端をFieldDAQデバイスのイーサネットポート0に接続し、もう一端をリアルタイムコントローラと同じサブネット上のスイッチまたはネットワーク接続に接続するか、またはリアルタイムコントローラのオープンネットワークポートに直接接続します。リアルタイムシステムでFieldDAQデバイスをネットワーク接続する推奨設定については、「トポロジオプション」を参照してください。
  7. 5ピン LコードM12電源ケーブルを使用して、FieldDAQの電源INポートを外部の9 V DC30 V DC電源に慎重に合わせて接続し、デバイスに電力を供給します。
    外部電源を電源コネクタに配線する方法については、「FieldDAQデバイスへ外部電源を配線する」を参照してください。FieldDAQデバイスには、『 FD-11634 仕様 』の仕様条件を満たす外部電源が必要です。
    電源LEDが点灯します。電源LEDの状態については、「電源LED」を参照してください。
  8. リアルタイムターゲットのソフトウェア構成にFieldDAQを追加するには、ホストコンピュータでNI MAXを開きます。MAXの構成ツリーで、リモートシステム » リアルタイムコントローラ » デバイスとインタフェース » ネットワークデバイスを展開します。
  9. ネットワークデバイスを追加をクリックし、ネットワークNI-DAQmxデバイスを検索をクリックします。
  10. 開いた「ネットワークNI-DAQmxデバイスを検索」ダイアログボックスで、以下のいずれかの操作を行います。
    • ホスト名列で使用しているデバイスに対応するボックスをオンにします。
    • 192.168.0.2などデバイスのIPアドレスが分かる場合は、そのアドレスを「ネットワークNI-DAQmxデバイスを検索」ウィンドウのデバイスを手動で追加フィールドに入力して+ボタンをクリックします。
    • デバイスのホスト名を入力します。デフォルトのホスト名は、FD11634-<シリアル番号>です。
    利用可能なデバイスのリストにFieldDAQデバイスが表示されない場合は、リストを更新をクリックします。まだデバイスが表示されない場合は、システム管理者に連絡し、ネットワークが動作しているかどうか、およびファイアウォールが検出を干渉していないかどうかを確認します。FieldDAQデバイスのその他のトラブルシューティングリソースは、このガイドの「デバイス接続のトラブルシューティング」、および『NI-DAQmx用Measurement & Automation Explorerヘルプ』の「MAXでネットワークDAQデバイスを検出する」トピックに記載されています。
  11. 選択されたデバイスを追加をクリックします。FieldDAQデバイスは、MAXツリー構図のリアルタイムコントローラの下に追加されます。
    図 26. MAXでリアルタイムコントローラにFieldDAQデバイスを追加する


  12. FieldDAQデバイスが自動的に予約されない場合は、デバイスを選択してネットワークデバイスを予約ボタンをクリックします。詳細については、「MAXでデバイスを予約する」を参照してください。
  13. MAXでデバイスのセルフテストを行います。
    1. デバイスとインタフェース » ネットワークデバイスを展開します。
    2. FieldDAQデバイスを右クリックして、セルフテストを選択します。
    セルフテストは、デバイスが正常に取り付けられているかを確認する簡単なテストです。セルフテストが終了すると、テストが成功したかエラーが発生したかを示すメッセージが表示されます。
  14. MAXでテストパネルを実行します。
    1. デバイスとインタフェース » ネットワークデバイス » FieldDAQデバイス を展開します。
    2. FieldDAQデバイスのコネクタバンクを右クリックして、テストパネルを選択します。
      テストパネルにエラーメッセージが表示された場合は、ni.com/supportを参照してください。
    3. テストパネルを終了するには、閉じるをクリックします。

1 LabVIEW リアルタイムコントローラ用cDAQ-9138/9139は、この構成では動作しません。