トリガは、計測器の機能を開始するための外部からの刺激信号です。トリガには、デジタルエッジ、ソフトウェア、およびアナログレベルが含まれます。トリガは、信号レベルまたはスロープなど、集録される信号の属性から発生する場合もあります。

NI 高速デジタイザでは、デジタル、エッジ、グリッチ、ヒステリシス、即時、ラント、ソフトウェア、ビデオ、幅、ウィンドウトリガなど、さまざまな種類のトリガを使用できます。トリガの各タイプによって、使用するNI-SCOPEのトリガ構成関数が異なります。

以下の表は、NI 高速デジタイザによってサポートされるトリガの説明が記載されています。「サポートされているタイプ」の欄は、特定のトリガで有効なトリガタイプを示しています。

トリガ名 サポートされているタイプ 説明
開始 デジタルエッジ 開始トリガは、デバイスがサンプリングクロックに応答できる状態にデバイスを遷移します。このトリガは、非サンプリング状態からサンプリング状態にデバイスを遷移し、デバイスはデータの集録および格納を開始します。
リファレンス アナログ、デジタル、ビデオ 基準トリガは、デバイスを基準トリガを待機サンプリング状態から基準トリガ後サンプリング状態に遷移します。基準トリガ後サンプリング状態で、カウンタはサンプリングクロックサイクルのカウントを開始します。構成したサンプル数が集録されたら、デバイスは完了状態に遷移します。つまり、このトリガの受信がプレトリガおよびポストトリガサンプルを区別する基準ポイントとなります。
アドバンス デジタルエッジ アドバンストリガは、複数レコード集録で追加レコードの集録を開始します。
アーム基準 デジタルエッジ デジタイザは、基準トリガ前のデータをアーム基準トリガが受信されるまで集録します。.詳細については、「MC対応デジタイザの集録エンジン状態図」を参照してください。