分解能は、デジタイザが識別できる最小入力電圧変動です。分解能は、フルスケールの比例または割合としてビット(LSB)で表されます。たとえば、12ビットの分解能を持つシステムでは、1/4096の分解能で、フルスケールの0.0244%です。

分解能は、測定の精度を制限します。分解能(ビット数)が高くなるほど、測定の精度が向上します。8ビットADCは入力アンプの垂直レンジを256の離散レベルに分割します。垂直レンジが10 Vの場合、8ビットのADCでは39 mV未満の電圧差を識別できません。これと比較して、離散レベルが16,384である14ビットADCは、最小610 µVの電圧差を識別することができます。

ビット数分解能% FS
81/256.390
101/1024.0976
121/4096.0244
141/16384.0061
161/65536.0015

以下の図は、LSBが5/8 Vの分解能を持つ、5 V垂直レンジ、3ビットADCを示します。