正方行列のペアにQZ分解を実行します。A入力およびB入力に配線するデータタイプにより、使用する多態性のインスタンスが決まります。


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入力/出力

  • c2ddbl.png A

    Aは実正方行列です。

  • c2ddbl.png B

    Bは2番目の実正方行列です。

  • ci32.png 分解タイプ

    分解タイプは実行する分解のタイプを指定します。

    0一般ヘッセンベルグ (デフォルト)
    1一般シューア
  • cu16.png 次数

    次数は、一般固有値 (アルファおよびベータ) の次数を決定方法を指定します。次数は、分解タイプ一般化シューアの場合のみ使用できます。デフォルトは並べ替えなしです。

    0並べ替えなし―一般化固有値の順序を並べ替えません。
    1実数昇順―実部を昇順に並べ替えた一般化固有値のリストを表示します。
    2実数降順―実部を降順に並べ替えた一般化固有値のリストを表示します。
    3振幅昇順―振幅を昇順に並べ替えた一般化固有値のリストを表示します。
    4振幅降順―振幅を降順に並べ替えた一般化固有値のリストを表示します。
  • i2dcdb.png 固有ベクトル

    固有ベクトルは列に一般化固有ベクトルを含む複素行列を返します。

  • i2ddbl.png Q

    Qは直交行列です。

    ここで、trans(Q)はQの行列転置で、Qは以下の条件を満たします。
    • 分解タイプ一般ヘッセンベルグまたは1x1および2x2の対角ブロック含む疑似三角行列で、分解タイプ一般シューアの場合、trans(Q)AZは上ヘッセンベルグ行列です。
    • trans(Q)BZは上三角行列です。
  • i2ddbl.png Z

    Zは直交行列です。

    ここで、trans(Q)はQの行列転置で、Zは以下の条件を満たします。
    • 分解タイプ一般ヘッセンベルグまたは1x1および2x2の対角ブロック含む疑似三角行列で、分解タイプ一般シューアの場合、trans(Q)AZは上ヘッセンベルグ行列です。
    • trans(Q)BZは上三角行列です。
  • i1dcdb.png アルファ

    アルファは、行列ABの一般化固有値の分子を返します。

    ベータiが0でない場合、アルファi/ベータiは (A,B) の一般化固有値です。

  • i1ddbl.png ベータ

    ベータは行列ABの一般化固有値の分母を返します。

    ベータiが0でない場合、アルファi/ベータiは (A,B) の一般化固有値です。

  • ii32.png エラー

    エラーは、VIからのエラーまたは警告を返します。エラーは「エラーコードからエラークラスタ」VIに配線して、エラーコードまたは警告をエラークラスタに変換できます。

  • 行列ペア (AB) のQZ分解は以下の式で求められます。

    A = QHZH B = QTZH

    ここで、 ABは n×nの 正方行列、 ZはH は行列 Zの共役転置、 Tは n×nの 上三角行列、 Hは 分解型が 一般化ヘッセン ベルグの場合はn×nの 上ヘッセンベルグ行列、 分解型が 一般化シュールの場合は1×1、2×2の対角ブロックを持つ準三角行列です。ヘッセンベルグ行列については、「ヘッセンベルグ分解」VIを参照してください。

    Bが特異値の場合、(A,B) の行列のペアは無限の一般化固有値を含みます。つまり、ベータi はゼロです。αA- βBが全てのαと βに対して特異である場合、行列対(AB)は特異であり、不確定な一般化固有値を持つ、言い換えれば、両方の βはiαi はゼロである。このVIは、不確定の一般化固有値がある場合は一般化固有値の並べ替えを行えません。