入力の積を返します。

2つの波形値または2つのダイナミックデータタイプ値をこの関数に配線すると、エラー入力およびエラー出力端子は関数に表示されます。コネクタペーンには、この多態性関数のデフォルトのデータタイプが表示されます。


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入力/出力

  • cdbl.png x

    xは、スカラ、数値の配列またはクラスタ、数値のクラスタの配列などにできます。

  • cdbl.png y

    yは、スカラ、数値の配列またはクラスタ、数値クラスタの配列などにできます。

  • idbl.png x*y

    x*yxyの積です。

  • この関数を使用して行列とベクトルを乗算することはできません。代わりに「A x B」VIを使用してください。

    2つの行列を乗算する場合、2番目の行列の行の数値が1番目の行列の列の数値と一致しない場合、この関数は空の行列を返します。行列の乗算の詳細については、「A x B」VIを参照してください。

    この関数に行列データを入力として配線すると、その行列データタイプと動作するサブVIを含むVIは関数を置換します。結果のVIは同じアイコンで表示されますが、行列固有のアルゴリズムを含みます。この入力から行列の接続を解除しても、ノードはVIのままの状態で残ります。他のデータタイプを入力として配線して、元の関数を復元します。データタイプを関数に配線し、そのデータタイプによって基本的な数学演算に失敗する場合は、関数は空の行列またはNaNを返します。

    固定小数点の詳細

    数値関数 (、積、2乗など) に固定小数点数を配線すると、通常、この関数はワード長のビットが失われない値を返します。ただし、操作の結果、LabVIEWが受け入れることが可能な最大のワード長を超える値が生成されると、オーバーフローまたは丸め込みの状態が発生する可能性があります。LabVIEWが受け入れる最大ワード長は64ビットです。固定小数点数データのオーバーフローまたは丸め込みの処理方法は、数値ノードプロパティダイアログボックスで設定できます。

    FPGAモジュールの詳細

    以下の説明は、このオブジェクトをFPGA VIで使用する場合に適用されます。

    メモ 以下の詳細は、LabVIEW FPGAモジュールのバージョンごとに変更される場合があります。
    シングルサイクルタイミングループ サポートあり
    Usage

    ほとんどのFPGAターゲットには、限られた数の組込乗算器が含まれています。FPGAモジュールコンパイラは、すべての組込乗算器が占有されるまで乗算演算を実行します。FPGAターゲットによってすべての組込乗算器が占有されると、コンパイラは汎用論理ゲートを使用するため「乗算」関数がFPGAリソースを多量に消費します。

    この関数を単精度浮動小数点データタイプと使用する場合、リソース使用、レイテンシ、およびシングルサイクルタイミングループのサポートへの影響については、 単精度浮動小数点データタイプを使用 するおよび FPGA設計で使用するデータタイプを決定する トピックを参照してください。

    タイミング

    シングルサイクルタイミングループの内側―この関数をシングルサイクルタイミングループ内で使用すると、組み合わせ論理の遅延はxまたはyのうちデータタイプが大きいほうのビット数に比例します。

    シングルサイクルタイミングループの外側―この関数をシングルサイクルタイミングループの外側で使用すると、実行に1クロックサイクルと1レジスタが必要となります。

    この関数で固定小数点データタイプを使用する場合、オーバーフローモードと丸め込みモードによってタイミングが影響を受ける可能性があります。

    リソース この関数は、xまたはyのうちデータタイプが大きいほうのビット数に比例するFPGAリソースを必要とします。FPGA VIを最適化するためにできるだけ小さいデータタイプを使用してください。この関数で固定小数点データタイプを使用する場合、オーバーフローモードと丸め込みモードによってリソースが影響を受ける可能性があります。
    メモ また、「高スループット乗算」関数を使用して、FPGAターゲットで固定小数点数学および解析を行うこともできます。

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\Numerics\Numeric Functions.vi