デジタイザのランダムインターリーブサンプリングが遅いまたはタイムアウトが発生します
ハードウェア: Modular Instruments>>High-Speed Digitizers (Scopes)
問題: ランダムインターリーブサンプリング(RIS)を有効にするとNI Scopeのカードが遅くなります。このモードは複数のレコードを必要とするためリアルタイムサンプリングよりは遅くなるのは承知していますが、それでも不自然に遅く感じます。高いサンプリングレートを設定すると、データを取得する以前にタイムアウトが生じるといったこともしばしば起きます。カードに何か問題があるのでしょうか? この問題を解決するにはどうすれば良いでしょうか?
解決策: 最も一般的な解決策はデバイスの自己キャリブレーションを行うことです。スコープのキャリブレーションが行われた時の温度が動作温度と激しく異なる(通常5℃以上)場合、精度とパフォーマンスの両方に影響を及ぼします。通常の動作温度でデジタイザの自己キャリブレーションを行うことにより、このようなパフォーマンスに関する問題の多くが補正される場合があります。自己キャリブレーションは正確な測定を確実にするためにも重要です。その他キャリブレーションに関する詳細についてはNI高速デジタイザヘルプをご参照ください。
デバイスに自己キャリブレーションが必要か判定する
- システム起動後デバイスが温まるまで最低15分は待機します。これはデバイスが動作温度に到達するには十分な長さのはずです。
- Measurement and Automation Explorerを起動します。
- デバイスとインターフェイスツリーの下のデバイスを選択します。
- 右ペーン下のキャリブレーションタブをクリックします。
- デバイスの現在の温度と最後に自己キャリブレーションが行われたときの温度を比較します。
- 差が5℃以上であれば、デバイスの自己キャリブレーションを行ってください。
デバイスの自己キャリブレーションを行う
- Measurement and Automation Explorerを起動します。
- デバイスとインターフェイスツリーの下のデバイスを選択します。
- デバイスを右クリックし自己キャリブレーションを選択します。プロセスが完了するまで数分かかることがあります。
アプリケーションを再度実行し、自己キャリブレーションによりパフォーマンスが向上されたかお確かめください。それでもまだパフォーマンスの問題が生じる場合、ハードウエア上の深刻な不具合がある可能性があります。その場合はナショナルインスツルメンツ技術サポートまでご連絡ください。
関連リンク: Manual: NI High-Speed Digitizers Help
添付:
報告日時: 04/23/2008
最終更新日: 11/24/2008
ドキュメントID: 4KMIHJMV
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