リアルタイムPCをUSBから起動した際に発生するPHARBOOTSYSエラーの対処方法

デスクトップPCユーティリティUSBドライブを作成して、このUSBドライブからデスクトップPCを起動しようとすると次のようなエラーメッセージが表示されます。

LOADING PHARBOOTSYS error
または
LOADING PHARBOOTSYS not found

どのようにこれらのエラーを解決できますか。

LOADING PHARBOOTSYS errorが表示される場合は、次の項目を確認してください。

1. デスクトップPCユーティリティディスクドライブが正常に作成されている


2. PCのハードドライブ形式がWin32またはWin16である（必須ではありませんが推奨します）。 PCをリアルタイムで使用するには、FAT32でフォーマットされている必要があります。


3. PCがLabVIEW Real-TimeまたはLabWindows/CVI Real-Timeに対応していない場合があります。 この場合は、DeveloperZoneチュートリアル: デスクトップPCをLabVIEW Real-Timeターゲットとして使用するための条件を参照して、LabVIEW Real-Timeと互換性のないコンポーネントを交換してください。

LOADING PHARBOOTSYS not foundが表示される場合：

デスクトップPCで、USBドライブがフロッピードライブ（FDD）ではなくハードドライブ（HDD）として認識されていることを確認してください。 マザーボードのBIOSメニューには、USBドライブをハードドライブとしてエミュレートするオプションがあります。 USBドライブを検出してReal-Timeユーティリティ項目を表示するには、このオプションが選択されている必要があります。

メモ: このオプションはマザーボードによって異なります。 詳細はマザーボードのマニュアルを参照してください。

LabVIEW Real-Time 8.6以降を使用している場合：

LabVIEW Real-Time 8.6マニュアルに記載があるように、Real-Time 8.6以降ではPXIまたはデスクトップPCフロッピーディスクユーティリティが更新されません。 旧バージョンのLabVIEW Real-Timeがインストールされている場合は、Measurement & Automation Explorer（MAX）を使用して旧バージョンのRTフロッピーディスクを作成することができ、このディスクは新しいバージョンのReal-Timeモジュールと互換性があります。 ただし、旧バージョンのReal-Timeフロッピーディスクは、新しいバージョンのReal-Timeモジュールで追加されたデバイスドライバをサポートしません。 最新のデバイスドライバが必要な場合は、MAXを使用してReal-Time 8.6以降のUSBユーティリティを作成してください。

推奨: ターゲットのハードディスクにすでにReal-Time 8.5.1がインストールされている場合、MAXのリモートシステムからソフトウェアの追加機能を使用してReal-Time 8.6に更新してください。 更新のみを行う際にはUSBまたはフロッピーディスクは不要です。