PXIe-5413 仕様
- 更新日2023-02-19
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PXIe-5413 仕様
次の仕様は、1チャンネルおよび2チャンネルのPXIe-5413に適用されます。
定義
保証仕様値は、記載された動作条件下における各モデルの性能を示すものであり、そのモデルの保証の対象内です。保証仕様値は、測定の不確定性、温度ドリフト、経年変化を規定します。保証仕様値は、設計により確保されるか、生産およびキャリブレーション中に確認されます。
以下の特性仕様値は、記載された動作条件下における各モデルの使用に関連する値で、そのモデルの保証範囲外であるものを示します。
- 標準仕様値は、大部分のモデルが満たす性能です。
- 公称仕様値は、設計、適合性試験、または補足試験に基づく属性を示します。
- 測定仕様値は、代表的なモデルで測定された性能を示します。
条件
すべての仕様は、特に注釈がない限り、以下の条件下において有効です。
- 信号がグランドに50 Ωで終端されている。
- 負荷インピーダンスが50 Ωに設定されている。
- 振幅が2.4 Vpk-pkに設定されている。
- アナログパスプロパティまたはNIFGEN_ATTR_ANALOG_PATH属性がメイン (デフォルト) に設定されている。
- 基準クロックがオンボード基準クロクに設定されている。
保証および標準仕様は、特に注釈がない限り、以下の条件下において有効です。
- 周囲温度範囲が0℃~55℃である。
- 操作前に15分間ウォームアップされている。
- 計測器が安定した後にセルフキャリブレーションが実行されている。
- 外部キャリブレーションが定期的に実行されており、有効である。
- PXI Expressシャーシのファン速度がHIGHに設定されており、フォームファンフィルタが取り外してあり、空のスロットにはフィラーパネルが取り付けられている。
アナログ出力
チャンネル数[1] | 1または2 | ||||||
出力タイプ | 基準化シングルエンド | ||||||
コネクタタイプ | SMA | ||||||
DAC分解能 | 16ビット | ||||||
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オフセットレンジ | 振幅範囲 (Vpk pk) の±50%[3] | ||||||
オフセット分解能 | 16ビットフルスケールレンジ | ||||||
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AC振幅確度[6](セルフキャリブレーション実行時の温度±5℃以内) | ±1.0% ± 1 mVpk-pk (保証) | ||||||
出力インピーダンス | 50 Ω | ||||||
負荷インピーダンス | 出力波形は、ユーザ指定のインピーダンスに対して補正 | ||||||
出力カプリング (グランド基準) | DC | ||||||
出力有効[7] | ソフトウェアで選択可能 | ||||||
最大出力過負荷[8] | 12 Vpk-pk (50Ωソースから) | ||||||
波形加算 | サポートされている[9] | ||||||
標準関数
正弦波
周波数レンジ | 0 MHz~20 MHz |
周波数ステップサイズ | 2.84 µHz |
| 正弦周波数 | パスバンドフラットネス (dB) (保証) | |
|---|---|---|
| 0.06 Vpk-pk~2.75 Vpk-pk | >2.75 Vpk-pk | |
| 1 MHz | ±0.4 | ±0.4 |
| 10 MHz | ±0.4 | ±0.4 |
| 20 MHz | ±0.4 | ±0.6 |
| 正弦周波数 | 高調波ありSFDR (dBc) (測定値) | ||
|---|---|---|---|
| 0.1 Vpk-pk~1 Vpk-pk | 1 Vpk-pk~2.75 Vpk-pk | >2.75 Vpk-pk | |
| 1 MHz | 62 | 76 | 77 |
| 3 MHz | 62 | 74 | 63 |
| 5 MHz | 61 | 74 | 58 |
| 10 MHz | 61 | 69 | 52 |
| 20 MHz | 61 | 63 | 44 |
| 正弦周波数 | 高調波なしSFDR (dBc) (測定値) | ||
|---|---|---|---|
| 0.1 Vpk-pk~1 Vpk-pk | 1 Vpk-pk~2.75 Vpk-pk | >2.75 Vpk-pk | |
| 1 MHz | 62 | 84 | 92 |
| 3 MHz | 62 | 84 | 92 |
| 5 MHz | 62 | 84 | 92 |
| 10 MHz | 61 | 83 | 90 |
| 20 MHz | 61 | 83 | 90 |
| 正弦周波数 | THD (dBc) (測定値) | |
|---|---|---|
| 0.1 Vpk-pk~2.75 Vpk-pk | 2.75 Vpk-pk~12 Vpk-pk | |
| 1 MHz | 79 | 76 |
| 3 MHz | 73 | 62 |
| 5 MHz | 72 | 56 |
| 10 MHz | 68 | 49 |
| 20 MHz | 61 | 43 |
| 振幅 | 平均ノイズ密度 (標準) | |
|---|---|---|
| dBm/Hz | ||
| 0.06 Vpk-pk | -154 | 3.9 |
| 0.1 Vpk-pk | -154 | 3.9 |
| 0.4 Vpk-pk | -150 | 5.8 |
| 1 Vpk-pk | -145 | 13 |
| 2 Vpk-pk | -141 | 20 |
| 4 Vpk-pk | -132 | 53 |
| 12 Vpk-pk | -125 | 107 |
ジッタ (RMS)[16] | 239 fs |
方形波
ランプ波および三角波
周波数範囲 | 0 MHz~1 MHz |
ユーザ定義関数
周波数範囲 | 0 MHz~20 MHz |
周波数ステップサイズ | 2.84 µHz |
波形ポイント数 | 8,192 |
ステップ応答立ち上がり時間 | 14.8 ns (測定値) |
任意波形
波形サイズ | 2サンプル ~64,000,000サンプル | ||||||
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最小量サイズ | 1サンプル | ||||||
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オンボードメモリの合計 | 128 MB (チャンネルあたり) | ||||||
すべての出力モード
クロック
同期
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NI-TClk APIとの同期[27]
NI-TClkは、1台または複数のPXIシャーシ間で、サポートされているPXIモジュールのシステム同期を可能にするAPIであり、PXIe-5413とNI-FGENで使用できます。
NI-TClkは、共有リファレンスクロックとトリガを使用してPXIモジュールのサンプルクロックを一致させ、トリガの送信と受信を同期させます。これらの信号は、PXIモジュール間の接続に外部ケーブルを使用せず、同一PXIシャーシのバックプレーンを経由して送受信されます。
PFI I/O
端子数 | 10 | ||||||
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論理レベル | 3.3 V | ||||||
最大入力電圧 | +5 V | ||||||
VIH | 2 V | ||||||
VIL | 0.8 V | ||||||
周波数範囲 | 0 MHz~25 MHz | ||||||
PFI-チャンネル間クロストーク | -80 dBc (測定値) | ||||||
トリガ
ソース/出力先 | PFI<0..1> (SMAフロントパネルコネクタ) PFI<0..7> (MHDMRフロントパネルコネクタ) PXI_Trig<0..7> (バックプレーンコネクタ) |
サポートされているトリガ | 開始トリガ
|
トリガタイプ | 立ち上がりエッジ |
トリガモード[32] | 単一 連続 ステップ バースト |
入力インピーダンス (DC) | >100 kΩ |
マーカ
出力先 | PFI<0..1> (SMAフロントパネルコネクタ) PFI<0..7> (MHDMRフロントパネルコネクタ) PXI_Trig <0..7> (バックプレーンコネクタ) | ||||||
パルス幅 | 200 ns | ||||||
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波形あたりの最大マーカ出力数 | 4 | ||||||
キャリブレーション
セルフキャリブレーション | DCゲインとオフセットには、オンボード基準が使用されています。セルフキャリブレーションは、ソフトウェアを利用してユーザが開始し、完了までに約2分かかります。 |
外部キャリブレーション | 外部キャリブレーションは、TCXO、電圧基準、DCゲインおよびオフセットを校正します。適切な定数は、不揮発性メモリに保管されます。 |
キャリブレーション間隔 | 仕様は、外部キャリブレーションから2年間有効です。 |
ウォームアップ[33] | 15分 |
電源
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合計電力 | 29 W | ||||||
環境
最大使用高度 | 2,000 m (800 mbar) (周囲温度25℃時) |
汚染度 | 2 |
室内使用のみ。
動作環境
周囲温度範囲 | 0℃~55℃ (IEC 60068-2-1およびIEC 60068-2-2に基づいて試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3最低温度制限およびMIL-PRF-28800F Class 2最高温度制限に適合。) |
相対湿度範囲 | 10%~90%、結露なきこと (IEC 60068-2-56に基づいて試験済み。) |
保管環境
周囲温度範囲 | -40℃~71℃ (IEC 60068-2-1およびIEC 60068-2-2に基づいて試験済み。MIL-PRF-28800F Class 3 制限値の範囲内。) |
相対湿度範囲 | 5%~95%、結露なきこと (IEC 60068-2-56に基づいて試験済み。) |
耐衝撃/振動
動作時衝撃 | 最大30 g (半正弦波)、11 msパルス (IEC 60068-2-27に基づいて試験済み。MIL-PRF-28800F Class 2制限に適合。) | ||||||
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物理特性
外形寸法 | 21.6 cm × 2.0 cm × 13.0 cm (8.5 in. × 0.8 in. × 5.1 in.) 3 U、1スロット、PXI Expressモジュール | ||||||
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認可および準拠
安全適合標準
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。
- IEC 61010-1、EN 61010-1
- UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
電磁両立性
- EN 61326-1 (IEC-61326-1): Class A エミッション、基本イミュニティ
- EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
- EN 55022 (CISPR 22): Class Aエミッション
- EN 55024 (CISPR 24): イミュニティ
- AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
- AS/NZS CISPR 22: Class Aエミッション
- FCC 47 CFR Part 15B: Class Aエミッション
- ICES-001: Class Aエミッション
CE適合
この製品は、該当するEC理事会指令による基本的要件に適合しています。
- 2014/35/EU、低電圧指令(安全性)
- 2014/30/EU、電磁両立性指令(EMC)
製品認証および宣言
この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/certificationにアクセスして型番または製品ラインで検索し、保証の欄の該当するリンクをクリックしてください。
環境管理
ナショナルインスツルメンツは、環境に優しい製品の設計および製造に努めています。NIは、製品から特定の有害物質を除外することが、環境およびNIのお客様にとって有益であると考えています。
環境に関する詳細は、ni.com/environmentからアクセス可能な「環境への取り組み」ページを参照してください。このページには、ナショナルインスツルメンツが準拠する環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。
廃電気電子機器(WEEE)
电子信息产品污染控制管理办法(中国RoHS)
1 チャンネルは、独立した波形の生成をサポートしています。
2 振幅値は、DACのフルスケールが使用されていることを想定した値です。NI-FGENは、DACのフルスケール未満の波形を使用して、最小値より小さい振幅を生成します。
3 たとえば、範囲が5.5 Vpk-pkの場合の最大オフセットは±2.75 Vです。オフセットレンジには、±12 Vの絶対信号振幅 (高インピーダンス負荷) の制限があります (振幅 + |オフセット| ≤ 12 V高インピーダンス負荷または 6 V 50 Ω負荷)。
4 高インピーダンス負荷で終端 (負荷インピーダンスは1 MΩに設定)。アナログパスは、振幅、ゲイン、オフセット誤差に関してキャリブレートされます。
5 「振幅範囲」は、要求された振幅 (Vpk-pk) です。たとえば、振幅レンジが16 Vpk-pkでオフセットが1.5のDC信号は、以下の式を使用してDC確度を計算します。±[(0.35% * 16 V) + (0.35% * 1.5 V) + 500 µV] = ±61.75 mV。DC標準関数は、通常24 Vpk-pk振幅範囲を使用します。
6 50 kHz正弦波で高インピーダンス負荷で終端。
7 出力パスが無効の場合、チャンネル出力は50 Ω、1 W抵抗でグランドに終端。
8 アナログ出力チャンネルが無限に短絡接地されている場合は破損しません。
9 複数のPXIe-5413波形発生器の出力端子を接続できます。
10 50 kHzに正規化済み。
11 -1 dBFSの振幅、オフセット0 V DC、DC~400 MHzで測定、低振幅では-90 dBmスプリアスに制限。
12 振幅-1 dBFSでDC~第6高調波を測定。
13 ノイズフロアは測定デバイスのノイズフロアによって制限されます。
14 低振幅の平均ノイズ密度は、-154 dBm/Hzノイズフロアによって制限されます。
15 20 MHzキャリアを使用して、スプリアス除去状態で内部タイムベースにロック。
16 20 MHzキャリアを使用し、100 Hz~100 kHzを積分し、内部タイムベースにロック。
17 デューティサイクル制限の計算に使用: 最小デューティサイクル = (100% * 最小ON時間) ÷ Tperiod および最大デューティサイクル = 100% - 最小デューティサイクル最小ON/OFF時間とデューティサイクル仕様の関係については、ni.comを参照してください。
18 立ち上がり時間は10%~90%で測定。
19 10 MHz方形波を使用して10 Hz~4 MHzを積分。
20 最大ユーザサンプルレート時。
21 50 kHz基準、2 Vpk-pk時、および最大ユーザサンプルレート。
22 デジタルフィルタ有効、-1 dBFS時、2 Vpk-pk、および200 MS/s。ノイズフロアは、測定デバイスのノイズフロアによって制限されます。
23 デジタルフィルタ有効、-7 dBFS時、2 Vpk-pk、および200 MS/s。ノイズフロアは、測定デバイスのノイズフロアによって制限されます。
24 外部基準クロックソースにロックしている場合、タイムベース確度は外部基準クロック確度と等しくなります。
25 時間ドリフトは最新の外部キャリブレーション日から開始されます。
26 20 MHzの正弦波を使用し、両チャンネルを同じ振幅で構成。
27 PXIe-5413のNI-TClk同期サポートは、NI-FGEN18.1から利用できるようになりました。NI-TClkは、NI-FGENと一緒にインストールされます。
28 仕様は、各PXIe-5413モジュールで1つのNI-FGENセッションを使用し、すべてのアナログパラメータを同じ値に設定し、サンプルクロックを100 MS/sに設定すれば、1つのシャーシに取り付けた任意数のPXIe-5413モジュールで有効です。マルチシャーシシステムなど、その他の構成については、ナショナルインスツルメンツの技術サポート (ni.com/support) までお問い合わせください。
29 手動調整とは、計測器ドライバを使用してトリガクロック (TClk) 信号を調整することにより、同期ジッタとスキューを最小限に抑えるプロセスです。
30 クロックおよびアナログパスでの遅延の差によるもの。
31 同期ジッタとは、「NI-TClk同期」呼び出し間のモジュールアラインメントの差異です。
32 周波数リストモード、任意波形モード、および任意シーケンス出力モード。
33 ウォームアップは、シャーシに電源が投入され、PXIe-5413がホストに認識され、NI-FGENで構成された後に開始します。ウォームアップ時間の経過後にセルフキャリブレーションを実行することを推奨します。