メモ 以下のセクションでは、NI-DCPower API内で「ソース」という表現が使用されている場合、実際には電子負荷のシンク機能を表しています。同様に、「出力」という表現は、入力のことを表しています。

PXIe-4051のチャンネルは、電圧と電流をシングルポイントまたはシーケンスソースモードでシンクできます。

シングルポイントおよびシーケンスソースモードでは、以下を入力できます。

  • DC電圧
  • DC電流
  • 定抵抗
  • 定電力

niDCPowerソースモードを構成 (チャンネル指定)」VIでは、PXIe-4051のチャンネルが動作するソースモードを定義します。

シングルポイントソースモード

シングルポイントソースモードでは、電子負荷が実行中状態になったときにシングルシンク構成が適用されます。

その後、動的再構成をサポートしているプロパティを変更することで、動的にシンク構成を更新できます (チャンネルが実行中状態の場合)。

シーケンスソースモード

シーケンスソースモードでは、電子負荷はあらかじめ定義された一連のシンク構成を順に実行します。各シーケンスは、NI-DCPowerチャンネルの一連の入力で構成されます。

シーケンスソースモードには、以下の2つのタイプのシーケンスがあります。

  • 単純シーケンス—単一チャンネルの一連の電圧入力または電流入力、およびソース遅延を定義できます。
  • 上級シーケンス—任意の数のチャンネルに対して、基本的な電圧入力または電流入力、およびソース遅延に加えて、シーケンスステップごとに多数のプロパティを定義できます。
  • メモ 同じセッション内で単純シーケンスと上級シーケンスの両方をプログラムすることはできません。

    チャンネルは、ホストシステムおよびNI-DCPowerと通信することなく、シーケンスを順次実行します。ホストシステムがシーケンスのステップ間の変更の実行に関わっていないため、シーケンスのステップ間の変更は確定的です。

    単純シーケンスと上級シーケンス

    シーケンスソースモードでは、簡易シーケンスまたは上級シーケンスのいずれかを使用できます。各シーケンスタイプには異なる機能があり、それぞれが異なる方法でサポートされています。

    タスク 単純シーケンス 上級シーケンス
    作成方法 ソースモードシーケンスに設定し、「niDCPowerシーケンスを設定」VIを使用する ソースモードシーケンスに設定する。「niDCPower上級シーケンスを作成 (チャンネル指定)」VI、関連する上級シーケンス関数、および個々のNI-DCPowerプロパティを使用する
    構成可能な項目 シーケンスの各ステップの電圧または電流レベル、および各ステップのソース遅延 シーケンスのステップごとのさまざまなNI-DCPowerプロパティ
    シーケンスを適用するチャンネル 任意の数のチャンネル 任意の数のチャンネル
    初期状態の制御 シーケンスを設定」関数を呼び出す前にチャンネルを手動で構成する コミットステップを作成して、シーケンスを実行する前にチャンネルを既知の状態に構成できる
    シーケンスのインポートおよびエクスポート 機能なし niDCPower属性構成をエクスポート」VIおよび「niDCPower属性構成をインポート」VIのセッション間で転送できる
    メモ 同じセッション内で単純シーケンスと上級シーケンスの両方をプログラムすることはできません。

    単純シーケンスおよび上級シーケンスでプログラムする方法については、アプリケーション開発環境におけるNI-DCPowerのサンプルを参照してください。

    シンクのサンプル

    以下の画像は、LabVIEWでグラフィカルコードとして開くことができるVIスニペットです。VIスニペットをブロックダイアグラムに追加するには、画像をコンピュータに保存します。保存した画像をLabVIEWブロックダイアグラムウィンドウにドラッグします。表示されているコードがVIに追加されます。

    メモ PXIe-4051は、プログラム可能な電圧制限をサポートしていません。NI-DCPowerサンプルへの入力として電圧制限を使用する場合、制限をInfに設定する必要があります。
    図 11. NI-DCPowerソース/シンク電流のサンプル


    図 12. NI-DCPowerソース/シンク電圧のサンプル


    図 13. NI-DCPower定抵抗および定電力のサンプル