PXI-4110は、その他のハードウェア、ドライバ、ソフトウェアで構成されたシステムでの使用を想定して設計されています。

注記 システムおよび周囲の環境は、PXI-4110仕様に定義されている要件を満たす必要があります。

以下のリストは、PXI-4110を利用するシステムの最低限必要なハードウェアとソフトウェアです。

表 2. システムコンポーネント
コンポーネント 説明と推奨事項
PXIシャーシ

PXIシャーシは、PXI-4110と、PXI-4110が動作するための電源を収容します。
PXIコントローラまたはPXIリモート制御モジュール

システムの要件に応じて、PXIコントローラまたはPXIリモート制御 (MXI) モジュールを取り付けることができます。これらのコンポーネントは、PXI-4110と同じPXIシャーシに取り付けると、NIデバイスドライバを使用して計測器と連動します。
プログラマブル電源

プログラマブル電源装置。
ケーブルとアクセサリ

ケーブルとアクセサリは、測定のために計測器の接続に使用します。推奨のケーブルとアクセサリおよびガイダンスについては、「ケーブルとアクセサリ」を参照してください。
NI-DCPowerドライバ

PXI-4110と連動し、PXI-4110を使用して測定を実行するための機能を提供する計測器ドライバソフトウェア。
メモ NIでは、常に最新バージョンのNI-DCPowerとPXI-4110を使用することを推奨しています。NI-DCPowerドライバの要件については、『NI-DCPower Readme』を参照してください。
NIアプリケーション

NI-DCPowerドライバは以下のアプリケーションをサポートしています。
  • InstrumentStudio
  • LabVIEW
  • LabWindows/CVI
  • C/C++
  • .NET
  • Python

ケーブルとアクセサリ

NIでは、ご使用のモジュールに以下のケーブルとアクセサリを使用することを推奨しています。

表 3. ケーブルとアクセサリ
アクセサリの説明 メモ 製品番号
APS-4100、オプションの12 V補助電源 PXI-4110には、APS-4100付きのキット (779647-11) とAPS-4100なしのキット (779647-10) があります。この製品番号はスタンドアロンのAPS-4110のものです。APS-4110は、交換用の補助電源として使用することや、補助電源のないPXI-4110モジュールでより高い電力や電流を供給することができます。 779671-01
PXIスロットブロッカー 199198-01
ネジ留め式端子コネクタキット、PXI-4110プログラマブル電源またはPXI-4130 SMU用 PXI-4110に付属しています。 780557-01

ケーブルとアクセサリに関する追加のガイドライン

  • オプションの12 V補助電源を計測器に接続して、計測器の機能をすべて有効にするには、計測器用のNI APS-4100補助電源付属キット (製品番号779647-11) を購入するか、NIからAPS-4100 (製品番号779671-01) を購入するか、計測器の電源要件を満たす他社ベンダ製の補助電源を使用する必要があります。これらの要件については、「PXI-4110仕様」を参照してください。
  • NIでは、PXIシャーシの空いている計測器スロットにPXIスロットブロッカー (製品番号199198-01) を取り付けることを推奨しています。スロットブロッカーとフィラーパネルの取り付け方法については、ni.com/r/pxiblockerにアクセスしてください。

プログラミングオプション

InstrumentStudioを使用して信号を対話的に生成したり、サポートされているADEで、NI-DCPower 計測器ドライバを使用してデバイスをプログラミングすることができます。

  • InstrumentStudio—64ビットシステムにNI-DCPower をインストールすると、InstrumentStudioを使用して、サポートされているデバイスの測定値を監視、制御、記録することが可能になります。InstrumentStudioはソフトウェアベースのソフトフロントパネルアプリケーションで、1つのプログラムから複数の異なるタイプのデバイスを操作して対話的に測定することができます。

    InstrumentStudioは、64ビットシステムにNI-DCPower ドライバをインストールすると自動的にインストールされます。InstrumentStudioには、次のいずれかの方法でアクセスできます。

    • Windowsのスタートメニューから、National Instruments » [ドライバ] ソフトフロントパネルを選択します。InstrumentStudioが起動し、NI-DCPower デバイスが読み込まれた状態でソフトフロントパネルが実行されます。
    • Windowsのスタートメニューから、National Instruments » InstrumentStudioを選択します。InstrumentStudioが起動し、システムで検出されたデバイスが読み込まれた状態でソフトフロントパネルが実行されます。
    • Measurement&Automation Explorer (MAX) からデバイスを選択し、テストパネル...をクリックします。InstrumentStudioが起動し、選択したデバイスのソフトフロントパネルが実行されます。
  • NI-DCPower 計測器ドライバ NI-DCPower APIは、モジュールハードウェアを構成および操作し、基本的な集録および測定機能を実行します。
    • LabVIEW: LabVIEW関数パレットの測定I/O » NI-DCPowerから使用できます。サンプルは、スタートメニューで、National Instrumentsフォルダからアクセスできます。
    • LabVIEW NXG: ダイアグラムで、ハードウェアインタフェース » 電子テスト » NI-DCPowerから使用できます。サンプルは、学習タブで、サンプル » ハードウェア入力と出力フォルダから使用できます。
    • LabWindows/CVI: プログラムファイル » IVI Foundation » IVI » Drivers » NI-DCPowerから使用できます。LabWindows/CVIサンプルは、スタートメニューで、National Instrumentsフォルダからアクセスできます。
    • C/C++: プログラムファイル » IVI Foundation » IVIから使用できます。必要なインクルードファイルおよびライブラリファイルをすべて手動でプロジェクトに追加する場合は、『NI DC電源およびSMUヘルプ』の「Microsoft Visual CおよびC++でNI-DCPowerを使用してアプリケーションを作成する」トピックを参照してください。NI-DCPower には、C/C++サンプルは含まれていません。
    • Python—Pythonのインストールと使用方法については、NI-DCPower Pythonのドキュメントを参照してください。