RT FIFOを新しく作成するか、既存のRT FIFOへのリファレンスを取得します。「RT FIFO作成」関数は、RT FIFOへのリファレンスをrt fifoに返します。これは、他のReal-Time FIFO関数でも使用できます。


icon

入力/出力

  • cu32.png 配列の要素 (1)

    配列内の要素数は、各RT FIFO要素の配列内の要素数です。デフォルトは1です。この入力はRT FIFO要素が配列の場合にのみ適用されます。RT FIFOは、多次元配列をサポートしていません。

  • cu32.png サイズ (10)

    サイズは、RT FIFO内の要素数です。デフォルトは10です。

  • cstr.png 名前 (名前なし)

    名前は、取得または作成するRT FIFOの名前です。デフォルトは空の文字列名です。

  • cfxdt.png タイプ

    タイプは、RT FIFOに追加するデータのデータタイプです。RT FIFOは、クラスタ、文字列、およびバリアントなどの可変サイズのデータタイプをサポートしていません。RT FIFOは、多次元配列もサポートしていません。

  • cbool.png 見つからなければ作成? (T)

    見つからなければ作成?は、名前入力で指定されたFIFOが見つからない場合は新しいRT FIFOを作成するかどうかを指定します。RT FIFOが存在しない場合、見つからなければ作成?がTRUEならば、新しいRT FIFOが作成されます。RT FIFOが存在しない場合、見つからなければ作成?がFALSEならば、新しいRT FIFOが作成されずエラーが返されます。

  • cerrcodeclst.png エラー入力 (エラーなし)

    エラー入力は、このノードを実行する前に発生したエラーの状態を示します。この入力は、標準エラー入力として機能します。

  • cu32.png 波形内のデータポイント (1)

    波形内のデータポイントは、波形の配列の各要素のデータポイント数です。この入力はRT FIFO要素が波形の場合にのみ適用されます。

  • cnclst.png r/wモード (ポーリング、ポーリング)
    r/wモードは、新しいRT FIFOの読み書きモードを指定します。読み取り/書き込みモードによって、空のFIFOからの値の読み取りや、空きスロットがない場合のFIFOへの値の書き込みの方法が定義されます。RT FIFOは、書き込み操作で書き込む領域が空くまで、または読み取り操作で値が読み取り可能になるまで待機します。読み取り/書き込みモードには以下のいずれかを指定できます。
    • ポーリング―読み取り/書き込み処理のパフォーマンスを最適化するには、このモードを使用します。ポーリングモードでは、FIFOの新しいデータや空き領域を確認するために継続的にポーリングが実行されます。ポーリングモードは、ブロックモードよりも早く新しいデータや空きスロットに反応しますが、より多くのCPUオーバーヘッドが必要になります。「RT FIFO読み取り」関数や「RT FIFO書き込み」関数のタイムアウト (ms) 入力を使用して、書き込み操作で空きスロットをポーリングする制限時間、または読み取り操作で新しいデータをポーリングする制限時間を指定します。「RT FIFO書き込み」VIのタイムアウト時に上書き入力を使用して、タイムアウト (ms) 入力で指定した時間が経過した場合に、一番古い値を上書きするかどうかを指定することもできます。
    • ブロック―読み取り/書き込み処理中にCPU使用率を最適化するには、このモードを使用します。ブロックモードでは、待機中にVIのスレッドがスリープ状態となり、システム内の他のタスクの実行を許可します。「RT FIFO読み取り」関数や「RT FIFO書き込み」関数のタイムアウト (ms) 入力を使用して、読み取り操作で新しい値を待機する時間、または書き込み操作でスロットの空きを待機する時間を指定します。「RT FIFO書き込み」VIのタイムアウト時に上書き入力を使用して、タイムアウト (ms) 入力で指定した時間が経過した場合に、一番古い値を上書きするかどうかを指定することもできます。
    「RT FIFO作成」関数を使用して既存のRT FIFOのリファレンスを返す場合、そのリファレンスは既存のFIFOの読み取り/書き込みモードを継承し、r/wモード入力によるモードの指定は無視されます。
  • cenum.png read mode

    読み取りモードは、RT FIFOの読み取りモードを指定します。

  • cenum.png write mode

    書き込みモードは、RT FIFOの書き込みモードを指定します。

  • ififorn.png rt fifo

    rt fifoは、既存または新規に作成したRT FIFOのリファレンスです。

  • ibool.png 新規作成?

    関数が新規RT FIFOを作成すると、新規作成?はTRUEになります。

  • ierrcodeclst.png エラー出力

    エラー出力には、エラー情報が含まれます。この出力は、標準エラー出力として機能します。

  • 配列データタイプのRT FIFOの場合は、配列内の要素数入力を各配列の要素の数に設定します。波形データタイプのRT FIFOの場合は、波形内のデータポイント入力を波形のデータポイント数に設定します。配列の要素数や波形のデータポイント数は、RT FIFOのすべての要素で同じです。

    既存のRT FIFOの新規リファレンスを作成できます。そのためには、その既存のRT FIFOとものと同じ値を名前配列内の要素数サイズに指定します。デフォルトでは、作成した既存のRT FIFOへのリファレンスを「RT FIFO 削除」関数で削除しても、元のRT FIFOは削除されません。「RT FIFO削除」関数の破棄を強制?入力にTRUEを配線すると、RT FIFOへのすべてのリファレンスが削除されます。

    メモ RT FIFOでは、文字列およびバリアントなどの可変サイズのデータタイプはサポートされていません。RT FIFOは、多次元配列もサポートしていません。RT FIFOを使用して波形データを転送すると、波形のバリアント要素は転送されません。これは、バリアントはサイズが可変であり、RT FIFOと互換性がないためです。

    サンプルプログラム

    LabVIEW Real‐Timeモジュールに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • examples\Real-Time Module\RT Communication\RT FIFO\RT FIFO Communication.lvproj