フルスケールのパーセントと工学単位を変換する

PID VIのデフォルト設定値、プロセス変数、および出力範囲は、フルスケールのパーセントに対応します。言い換えれば、比例ゲイン（K_c）は、フルスケール出力のパーセントをフルスケール入力のパーセントに関連付けます。これは、プロセス制御アプリケーションで使用される多くのPIDコントローラのデフォルト動作です。このようにPIDを実装するには、すべての入力をフルスケールのパーセントにスケールし、すべての出力を実際の工学単位（例：アナログ出力の電圧）にスケールする必要があります。

実際の工学単位からの入力をフルスケールのパーセントに変換するには「PID EGUからパーセント」VI、制御出力をパーセントから実際の工学単位に変換するには「PIDパーセントからEGU」VIを使用します。

メモ  PID VIは、PIDアルゴリズムで値をパーセントに変換する際に設定値範囲と出力範囲の情報を使用しません。コントローラゲインは、工学単位での出力を工学単位での入力に関連付けます。たとえば、ゲイン値が1の場合、出力と設定値の範囲に関係なく、設定値とプロセス変数の差が10になるように出力として10を生成します。