1. ファジーシステムを観察する

ファジーシステムを変更する前に、システムの設計をよく理解しておく必要があります。以下の手順に従って、ファジーシステムデザイナで温室ファジーシステムを観察します。

1. ファジーシステムデザイナを起動するには、ツール→制御とシミュレーション→ファジーシステムデザイナを選択します。
2. ファイル→開くを選択し、labview\examples\control\fuzzy\Dynamic greenhouse controllerディレクトリにあるgreenhouse.fsまで移動します。
3. ファイルダイアログボックスでOKボタンをクリックして温室ファジーシステムを開きます。変数ページに、ファジーシステムの入出力変数の詳細が表示されます。
4. 入力言語変数と出力言語変数を観察してください。温室ファジーシステムには、温度と湿度という2つの入力変数があり、電動屋根と水流出という2つの出力変数があります。
5. 言語変数の範囲とメンバーシップ関数を観察します。たとえば、温度入力変数は温室内の温度を摂氏で表し、範囲は0～50で、低温、通常気温、高温という3つのメンバーシップ関数があります。入力変数メンバーシップ関数グラフで台形関数が低温メンバーシップ関数の形状を表すことが確認できます。このメンバーシップ関数の左基準、左上、右上、右基準はそれぞれ0、0、13、21です。
6. ルールタブをクリックしてルールページを開きます。ルールリストには、ファジーシステムの9つのルールが表示されます。これらは、2つの入力言語変数のメンバーシップ関数のすべての可能な組み合わせに対応しています。また、ファジーシステムの非ファジー化方法は領域の中心（CoA）であることに注目してください。
7. ルールリストの最初のルール: IF '気温' IS '低温' AND '湿度' IS '乾燥' THEN '電気屋根' IS '閉じている' ALSO '水流出' IS '中程度'を選択します。
   
   このルールの特性に注目してください。たとえば、前件部接続子はAND（最小）、サポートの度合いは1、後件部の含意演算方法は積です。
8. ファジーシステムデザイナでファジーシステムをさらに探索してください。システムを理解したら、閉じるボタンをクリックしてファジーシステムデザイナを終了します。

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