入力信号の±ピークの位置、振幅、および2次導関数を検出します。


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入力/出力

  • c1ddbl.png X

    Xは解析する信号を表す入力値の配列です。

    データは、単一配列または連続データブロックです。連続したデータブロックは、大きいデータ配列またはリアルタイム処理に役に立ちます。リアルタイム処理では、の約半分のデータポイントが+ピークまたは-ピークの位置を超えるまで±ピークは検出されないことに注目してください。

  • cdbl.png しきい値

    しきい値は、サイズの値が小さすぎる場合、±ピークを無視するようにVIに指示します。VIは、フィット振幅がしきい値以下の場合、ピークを無視します。-ピークの場合、しきい値より大きい場合は無視されます。

  • ci32.png

    は、2次最小二乗近似で使用する連続したデータポイントの数を指定します。は強制的に3以上になります。

    値は、しきい値の上の+ピークまたはしきい値の下の-ピークの半分の幅よりも小さくする必要があり、ノイズのないデータに対してはより小さく (ただし、> 2) にできます。この値を大きくすると、±ピークの高さや位置くを正しく観察できません。ノイズを含むデータでは、ノイズにより実際のピークが不明確になるため、この修正は重要ではありません。理想的には、は可能な限り小さい値で、ノイズによる不正確なピークが検出されないように調整する必要があります。

  • cenum.png ±ピーク

    ±ピークは、VIが+ピークまたは-ピークを検索するかを指定します。

    0
    Peaks
    1
    Valleys
  • cbool.png 初期化 (T)

    初期化の設定がTRUEの場合、データの最初のブロックを処理するよう指定します。

    VIは操作が正常に実行するように初期内部設定を必要とします。1つのデータブロックの処理のみを行う場合、初期化を配線しないか、または、デフォルトの状態をTRUEに設定します。連続したデータブロックを処理する場合、最初のブロックに対して初期化をTRUE、他のすべてのデータブロックに対してFALSEに設定します。

  • cbool.png データの最後 (T)

    データの最後の設定がTRUEの場合、データの最後のブロックを処理するよう指定します。

    最後のブロックを処理した後、VIは内部データを管理します。1つのデータブロックの処理のみを行う場合、データの最後を配線しないか、デフォルトの状態をTRUEに設定します。連続したデータブロックを処理する場合、最後のデータのブロックを除くすべてのブロックに対してデータの最後をFALSEに設定します。

  • ii32.png 検出数

    検索数は、現在のデータブロックで検出された±ピークの数です。検索数は、位置振幅、および2次導関数の配列のサイズです。

  • i1ddbl.png 位置

    位置には、現在のデータブロック内で検出されたすべての+ピークまたは-ピークの指標位置が含まれます。

    ピーク検出アルゴリズムは2次近似を使用するため、実際データポイント間を補間します。そのため、指標は整数ではありません。つまり、検出されたピークは実際の入力データポイントとは限らず、指標の一部分で、入力配列で検出されない振幅にある場合があります。

    位置を時間単位で参照するには、以下の式を使用してください。時間 位置[i] = t0 + dt*位置[i]

  • i1ddbl.png 振幅

    振幅には、現在のデータブロックで検索した+ピークまたは-ピークの振幅が含まれています。

    メモ ダイナミックレンジが広いノイズを多く含む信号では、位置振幅が実際の+ピークまたは-ピークからずれる場合があります。
  • i1ddbl.png 2次導関数

    2次導関数は、現在のデータブロックで検索した各±ピークの2次導関数を表示します。

    2次導関数は、+ピークまたは-ピークの精度の概算測定値を提供します。+ピークの場合は、値はすべて負になります。-ピークの場合は、値はすべて正になります。
    メモ dt (サンプル間の時間差) は1に等しいことを前提としています。
  • ii32.png エラー

    エラーは、VIからのエラーまたは警告を返します。エラーは「エラーコードからエラークラスタ」VIに配線して、エラーコードまたは警告をエラークラスタに変換できます。

  • データセットは、単一配列または連続したデータブロックとして「ピーク検出」VIに渡すことが可能です。

    この「ピーク検出」VIは、2次多項式を連続したデータポイントのグループに近似させるアルゴリズムに基づきます。近似で使用されるデータポイントの数はによって指定します。

    各+ピークまたは-ピークでは、2次近似はしきい値に対してテストされます。しきい値より低い+ピーク、またはしきい値より高い-ピークは無視されます。±ピークは、VIが±ピークの位置から約の半分のデータポイントを処理した後でしか検出されません。この遅延はリアルタイム処理のみに影響します。

    「ピーク検出」VIがピーク検出アルゴリズムに対して内部のデータを初期化および解放できるように、このVIに最初と最後のブロックがVIに渡されるタイミングが通知される必要があります。

    LabVIEWを使用したピーク検出については、ni.comの以下のサポートドキュメントを参照してください。

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\Signal Processing\Signal Operation\Peak Detection and Display.vi