サンプリングした信号Xの離散微分を求めます。


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入力/出力

  • c1ddbl.png X

    Xは時間 0~ n – 1 にサンプリングされた信号です。nX の要素数です。

  • c1ddbl.png 初期状態

    初期状態には、微分計算用の X の初期状態を指定します。

    メソッド2次精度中心または後退の場合、VIは初期状態の最初の要素を使用して導関数を計算します。メソッド4次精度中心の場合、VIは初期状態の最初の2つの要素を使用して導関数を計算します。デフォルト値は[0]です。

  • c1ddbl.png 最終状態

    最終状態には、微分計算用の X の最終状態を指定します。

    メソッド2次精度中心または前進の場合、VIは最終条件の最初の要素を使用して導関数を計算します。メソッド4次精度中心の場合、VIは最終条件の最初の2つの要素を使用して導関数を計算します。デフォルト値は[0]です。

  • cdbl.png dt

    dtは、サンプリング間隔で、0よりも大きくなければなりません。デフォルトは1.0です。

    dtがゼロ以下の場合、このVIではdx/dtを空の配列に設定して、エラーを返します。

  • cu16.png 方法

    メソッドは微分方法を指定します。

    02次精度中心 (デフォルト)
    14次精度中心
    2前進
    3後退
  • i1ddbl.png dX/dt

    dX/dtは入力信号Xの導関数です。

  • ii32.png エラー

    エラーは、VIからのエラーまたは警告を返します。エラーは「エラーコードからエラークラスタ」VIに配線して、エラーコードまたは警告をエラークラスタに変換できます。

  • 関数F(t)の微分f(t) は、次のように定義されます。

    Yはサンプルされた出力シーケンスdX/dtを表します。

    メソッド2次精度中心の場合、Yは以下の式で求められます。

    ここで、i = 0, 1, 2, …, n – 1

    このとき、nx(t)のサンプル数、x–1初期状態の最初の要素、xn最終条件の最初の要素です。

    メソッド4次精度中心の場合、Yは以下の式で求められます。

    ここで、i = 0, 1, 2, …, n – 1

    このとき、nx(t)のサンプル数、x–2x–1初期状態の最初と2番目の要素、xnxn + 1最終条件の最初と2番目の要素です。

    メソッド前進の場合、Yは以下の式で求められます。

    ここで、i = 0, 1, 2, …, n – 1

    このとき、nx(t)のサンプル数、xn最終条件の最初の要素です。

    メソッド後退の場合、Yは以下の式で求められます。

    ここで、i = 0, 1, 2, …, n – 1

    このとき、nx(t)のサンプル数、x–1初期状態の最初の要素です。

    初期状態最終条件は、境界線でのエラーを最小限にします。

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\Mathematics\Probability and Statistics\Probability Density.vi