入力シーケンスX * YYのデコンボリューションを計算します。

デコンボリューション操作は、フーリエ変換対を使用して行われます。


icon

入力/出力

  • c1ddbl.png X * Y

    X * Yは、入力データセットです。X * Yの要素数は、Yの要素数以上である必要があります。ここでnはm以上の数値です。

    X * Yの要素数がYの要素数より少ない場合、VIはXを空の配列に設定してエラーを返します。

  • c1ddbl.png Y

    Yは、従属値の配列です。

  • i1ddbl.png X

    X は、デコンボリュ-ション演算が行われたX*YYのシーケンスです。

    X内の要素数は、サイズ= nm + 1で、nX * Yの要素数で、mYの要素数です。

  • ii32.png エラー

    エラーは、VIからのエラーまたは警告を返します。エラーは「エラーコードからエラークラスタ」VIに配線して、エラーコードまたは警告をエラークラスタに変換できます。

  • 「デコンボリューション」VIはフーリエ恒等式を使用してコンボリューション操作を実行できます。

    x(t) * y(t) ⇔ X(f) Y(f)

    はフーリエ変換対であるためです。ここで、記号*はデコンボリューション、デコンボリューションはコンボリューションの逆を示します。h(t)が信号x(t) およびy(t)の逆デコンボリューションの結果の信号である場合、「デコンボリューション」VIは次の式を使用してh(t)を求めます。

    ,

    ここで、X(f) はx(t) のフーリエ変換で、Y(f) はy(t) のフーリエ変換です。

    「デコンボリューション」VIは、以下の手順に従ってデコンボリューションを個別に実行します。

    1. 入力シーケンスX * Yのフーリエ変換を計算する。
    2. 入力シーケンスYのフーリエ変換を計算する。
    3. X * Yのフーリエ変換をYのフーリエ変換で除算します。新規シーケンスhを呼び出す。
    4. hの逆フーリエ変換を計算して、デコンボリューションを計算したシーケンスXを取得する。
    メモ デコンボリューションは数値的に不安定な演算であるため、必ずしもシステムを数値的に解決できるとは限りません。FFT (高速フーリエ変換) によるデコンボリューションの計算は、高度なDSP (デジタル信号調節) 技術が不要な最も安定した汎用アルゴリズムと考えられます。ただし、入力シーケンスYのフーリエ変換に0がある場合はエラーが発生する可能性があります。