コントローラ出力の変化レートを制限します。このVIを制御アプリケーションのPID VIのすぐ後に配置します。単一の制御ループを実装するには、このVIのDBLインスタンスを使用します。並列マルチループ制御を実装するには、DBL配列インスタンスを使用します。


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入力/出力

  • c1ddbl.png 入力 (コントローラ出力)

    入力 (コントローラ出力) には、PID VIからの現在の制御出力値を指定します。

  • c1ddbl.png 初期出力

    初期出力には、このVIを最初に呼び出した時または再初期化した時の出力値を指定します。このVIは、初期出力入力配列のサイズを入力 (コントローラ出力) 入力配列のサイズに一致するように変更します。

  • c1ddbl.png 出力レート (EGU/min)

    出力レート (EGU/min) には、コントローラ出力の最大変化率を指定します。このVIは、出力レート (EGU/min) 入力配列のサイズを入力 (コントローラ出力) 入力配列のサイズに一致するように変更します。

  • cdbl.png dt (s)

    dt (s) には、このVIが呼び出される間隔を秒数で指定します。dt (s) がゼロ以下の場合、このVIは分解能1ミリ秒の内蔵タイマーを使用します。デフォルト値は –1です。PID VIまたはPID上級VIで使用するdt (s) と同じ値を使用してください。

  • cbool.png 再初期化? (F)

    再初期化?には、初期出力値への出力を再初期化するかどうかを指定します。

  • i1ddbl.png 出力

    出力は、変更速度を限定した現在の制御出力を返します。このVIは、入力 (コントローラ出力) 入力配列のサイズを元に出力配列の長さを決定します。

  • idbl.png dt出力 (s)

    dt出力 (s)は、実際の時間間隔 (秒) を返します。dt出力 (s)は、dt (s)の値、または計算された間隔 (dt (s)を「–1」に設定した場合) を返します。

  • マルチループPID制御アプリケーションでは、この多態性VIのDBL配列インスタンスを使用してください。この場合、入力 (コントローラ出力) 入力により、出力配列の長さが決まります。他の入力配列は、入力 (コントローラ出力) 入力と同じである必要はありません。このVIは、以下のように他の入力配列を入力 (コントローラ出力) 入力と同じ長さに変更します。

    • 入力配列が入力 (コントローラ出力) 入力よりも長い場合、入力配列は入力 (コントローラ出力) 入力の長さで切り捨てられます。配列内の追加値は使用されません。
    • 入力配列が入力 (コントローラ出力) 入力よりも短い場合は、サイズが入力 (コントローラ出力) 入力のサイズに一致するまで、入力配列の最後の値が繰り返されます。

    こうすることで、各出力計算に使用する必要がある入力を、このVIに渡す配列で繰り返し指定する必要がなくなります。その代わりに、各出力計算に使用する単一値を配列に含めることができます。

    サンプルプログラム

    LabVIEWに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\control\PID\PID with Noise Plant.vi