均等にサンプリングされた周期的信号の周期を、しきい値交差検出を使用して計算します。このExpress VIは、データフレームの受信、入力データでの測定、および各フレームで有効な1つの結果の返信を実行します。

実行中に、「周期を スケール 」VIは、指定したサンプリングレートを使用して周期出力を秒単位に変換します。


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ダイアログボックスオプション

オプション 説明
しきい値交差検出 次のオプションがあります。
  • レベル(Level)―指定した 方向入力データ が交差した場合に 交差を定義するレベルを指定します。このオプションに入力する値は、ブロックダイアグラムのしきい値レベル入力の値のデフォルト値を設定します。
  • ヒステリシス―このExpress VIが次 の交差を検出する前に 入力データ が出る必要のある しきい値レベル の帯域を指定します。ヒステリシス オプションは、ブロックダイアグラムの ヒステリシス 入力のデフォルト値を設定します。 入力データ は、以下の条件を順番に満たした後にのみ、立ち上がり交差に続く ヒステリシス 条件を満たします。

    入力データしきい値レベル + ヒステリシス、その後に続く

    入力データしきい値レベルヒステリシス.

    立ち下がり方向の交差では、入力データは、逆の順序で上記の条件を満たす必要があります。

    ノイズ抑制を向上させるには、ヒステリシスを入力信号に適切な最大値に設定してください。

  • 方向 ( Direction)―立ち上がりまたは立ち下がりしきい値の交差間の周期を測定するかどうかを指定します。このオプションは、ブロックダイアグラムの方向入力のデフォルト値を設定します。
  • 交差を補間 ( Interpolate crossings)―実際の交差時間をより正確に推定するために、 LabVIEWがしきい値交差の直前と直後の 入力データ ポイントに線形補間を適用するかどうかを指定します。
測定時間 次のオプションがあります。
  • 周期数―測定を平均化する周期数を指定します。このオプションの値を増やすと、2つの交差終点での固定誤差をならすことにより、より正確な測定を行うことができます。

    値を増加するために追加の論理は必要ありませんが、このExpress VIでは結果が返されるまでの時間が長くなります。確度を向上する必要があり、信号周期が選択する周期数で安定する場合に、このオプションを値を増やします。

入力/出力

  • cunkn.png 入力データ

  • cunkn.png しきい値レベル

  • cu8.png 方向

  • cbool.png リセット

  • cunkn.png ヒステリシス

  • ibool.png 交差

  • ibool.png タイムアウト

  • iunkn.png 周期 (サンプル数)

  • ibool.png 出力有効

  • アナログ周期測定の詳細

    浮動小数点単位の時間による実際の周期は、以下の式で計算されます。

    周期 (秒) = 周期 (サンプル) * ループレート

    このとき、ループレート (S/s) は、「アナログ周期測定」Express VIの呼び出しの間隔で、測定中は一定である必要があります。

    交差を補間チェックボックスをオンにしないと、特定の入力信号周期の最悪ケースのエラーが測定時間をサンプルの数 (整数) に丸め込むことで計算されます。周期ごとのサンプル数は、以下の式で計算されます。

    サンプル数 = サンプリングレート (S/s) * 周期 (s)

    最大エラー (S) は、以下の式で計算されます。

    最大エラー = 最大 (サンプル数 – 下限 (S)、上限 (S) - サンプル数)

    交差を補間の設定により、交差瞬間の線形補間が8ビットの確度で計算されます。測定確度の効果は、入力信号によって異なります。最悪の場合 (完全な方形波) は効果がなくなりますが、他の信号に対しては確度が飛躍的に向上します。

    たとえば、50 kS/sでサンプリングされた3600 Hzの入力信号は、周期 (1/3600 = 278 µs) ごとに13.9個のサンプル (50,000を3600で除算) となります。交差を補間チェックボックスをオフにすると、単一周期の測定値の最大エラーは、0.889サンプル/50,000サンプル/s = 17.8 µs、または(17.8/278) * 100 = 6.4%の相対エラーとなります。入力が正弦波の場合は、交差を補間チェックボックスをオンにすると、エラーが0.121 µs、または(0.121/278) * 100 = 0.044%の相対エラーまで減少します。

    「アナログ周期測定」Express VIの確度については、ni.comサポートドキュメントを参照してください。

    立ち上がり方向の交差を検出する

    以下の図は、「アナログ周期測定」Express VIによる立ち上がり方向の交差の検出を示しています。

    (A) Express VIが測定値をリセットします。

    (B) リセット以降、入力信号がヒステリシスの下限に達していないため、Express VIは立ち上がり方向の交差を検出しません。

    (C) Express VIが立ち上がり方向の交差を検出し、周期測定を開始します。

    (D) 入力信号がヒステリシスの上限に達していないため、Express VIは立ち上がり方向の交差を検出しません。

    (E) Express VIが次の立ち上がり方向の交差を検出するためには、入力信号がヒステリシスの上限を満たし、続いて加減を満たす必要があります。Express VIは立ち上がり方向の交差を検出しません。

    (F) Express VIは2回めの立ち上がり方向の交差を検出し、最初の周期測定を完了し、1つのサンプルに対して出力有効をTRUEに設定し、同じ交差から次の測定を開始します。

    サンプルプログラム

    LabVIEW FPGAモジュールに含まれている以下のサンプルファイルを参照してください。

    • labview\examples\CompactRIO\FPGA Fundamentals\FPGA Math and Analysis\Analog Period Measurement\Analog Period Measurement.lvproj
    • labview\examples\R Series\FPGA Fundamentals\FPGA Math and Analysis\Analog Period Measurement\Analog Period Measurement.lvproj