PXI-2566 仕様

PXI-2566 仕様

以下に記載されている仕様は、PXI-2566に適用されます。

すべての仕様は、通知なしに変更されることがあります。

注記 PXI-2566をドキュメントに記載されている以外の方法で使用した場合、装備されている保護機能が正常に動作しない場合があります。

定義

保証された仕様は、記載された動作条件下における各モデルの性能を示し、モデル保証の対象となります。

特性は、記載された動作条件下における各モデルの使用に関連する値を示しますが、モデル保証の対象外です。

  • 標準仕様は、大部分のモデルが満たす性能です。
  • 公称仕様は、設計、適合性試験、または補足試験に基づく属性を示します。

仕様は、特に記載がない限り標準です。

条件

仕様は、特に注釈がない限り、23℃で有効です。

すべての電圧は、特に注釈がない限り、DC、ACpk、またはその組み合わせで指定されています。

トポロジ

トポロジ

16-SPDT(非ラッチ型)

8-DPDT

PXI-2566ピン配列

8-DPDTトポロジ



表 1. 信号の説明
信号 説明
COMxW0 対応する信号接続用のワイヤ0の経路設定先
COMxW1 対応する信号接続用のワイヤ1の経路設定先
GND グランド接続
NCxW0 ノーマルクローズ信号接続用のワイヤ0
NCxW1 ノーマルクローズ信号接続用のワイヤ1
NOxW0 ノーマルオープン信号接続用のワイヤ0
NOxW1 ノーマルオープン信号接続用のワイヤ1
RSVD 予約済み(接続しないでください)
TRIG IN トリガ入力接続
TRIG OUT トリガ出力接続
注記 「予約済み」ピンには接続しないでください。高電圧が存在する場合、低電圧ピンを行および列チャンネルから絶縁します。

16-SPDTトポロジ



表 2. 信号の説明
信号 説明
COMx 対応する信号接続用の経路設定先
GND グランド接続
NCx ノーマリクローズ信号接続
NOx ノーマルオープン信号接続
RSVD 予約済み(接続しないでください)
TRIG IN トリガ入力接続
TRIG OUT トリガ出力接続
注記 「予約済み」ピンには接続しないでください。高電圧が存在する場合、低電圧ピンを行および列チャンネルから絶縁します。

入力

注意 このモジュールはMeasurement Category Iに準拠しており、150 V以下の信号電圧を伝送するように設計されています。このモジュールは、最大800 Vのインパルス電圧に対して耐性があります。Category II、III、またはIV内で、このモジュールに信号を接続したり、このモジュールで測定したりしないでください。また、115または230 V ACのコンセントを使用する電源回路 (例: 壁コンセント) に接続しないでください。
注意 リレー端子に危険電圧 (>42.4 Vpk/60 V DC) が印加されている場合、その他のリレー端子に安全低電圧 (≤42.4 Vpk/60 V DC) を接続することはできません。
注意 スイッチング電力には、最大スイッチング電流と最大電圧の制限があります。60 W62.5 VAを超えないように注意してください。
最大スイッチング電圧[1]1 モータやソレノイドなどの誘導性負荷をスイッチングすると、モジュールの定格電圧を超える高電圧の過渡的な電圧変動が発生することがあります。追加の保護を施さない場合、これらの過渡によってモジュール動作が干渉され、リレー寿命に影響を与えます。過渡減衰の詳細については、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「induct_jp」と入力してください。

チャンネル間

150 V DC125 V AC

チャンネル/グランド間

150 V DC125 V ACCAT I[2]2 Measurement Category CAT IとCAT O (その他) は同等です。これらのテストおよび測定の回路は、Measurement Category CAT II、CAT III、またはCAT IVの建物に取り付けられた電源に直接接続するように作られていません。

最大スイッチング電力(チャンネルあたり)

60 W62.5 VA (DC~60 Hz)

最大スイッチング電流 (各チャンネル)

2 A DC2 A AC

最大スイッチング電流で同時に使用可能なチャンネル数 (≤25℃)

16

最大許容電流 (各チャンネル)

5 A DC5 A AC

最大許容電流で同時に使用可能なチャンネル数 (≤25℃)

9

>25℃時のモジュール負荷の低下

負荷の低下は、周囲温度、および印加されている各チャンネルに対する電流値の2乗の合計に依存します。結果は、次の図の灰色の領域内に位置している必要があります。この計算を次の例で示します。

例1: 5つのチャンネルが4 Aを通電し、10のチャンネルが2 Aを通電する場合。

(5 × 42) + (10 × 22) = 120 A2 × チャンネル

例1は、0℃50℃の周囲温度で使用できます。

例2: 6つのチャンネルが5 Aを通電し、10のチャンネルが2 Aを通電する場合。

(6 × 52) + (10 × 22) = 190 A2 × チャンネル

例2は、0℃41℃の周囲温度で使用できます。

図 1. モジュール負荷の低下


DCパス抵抗[3]3 通常、DCパス抵抗は、リレーの寿命が続く間、小さい値を保持します。リレーの寿命末期時には、パス抵抗は急速に大きくなり、1 Ω以上に上昇します。負荷定格は寿命末期以前の仕様範囲内で使用されるリレーに適用されます。

初期

<0.1 Ω (保証)

初期状態では、TB-26664 アクセサリを含むTB-2666仕様は、該当するパスまたは複数のパスにおいて、ネジ留め式端子からネジ留め式端子までの間で特性評価が行われます。[4]

<0.19 Ω (保証)

寿命

≥1.0 Ω

DC絶縁

オープンチャンネル (TB-2666[4]使用時)

100 GΩ (標準)

チャンネル間 (TB-2666[4]使用時)

100 GΩ (標準)

接触電位

<13 μV (標準)

最小スイッチング容量

10 μA (10 mV DC時)

帯域幅 (-3 dB50 Ωシステム)

≥70 MHz (標準)

TB-2666使用時の帯域幅 (-3 dB50 Ωシステム)[4]

≥10 MHz (標準)

クロストーク (50 Ωシステム)
チャンネル間

10 kHz

-75 dB (標準)

100 kHz

-65 dB (標準)

1 MHz

-45 dB (標準)

動特性

リレー動作時間[5]5 アプリケーションによっては、より長い整定時間が必要な場合があります。整定時間の追加については、『NI スイッチヘルプ』を参照してください。

2 ms (標準)

4.4 ms (最大)

最大サイクル速度

115サイクル/s

リレー寿命[6]6 PXI-2566で使用されているリレーは、現場での交換が可能です。破損したリレーの交換については、『NI スイッチヘルプ』ドキュメントを参照してください。

機械的

1 × 108サイクル

電気的

30 V DC1 ADC抵抗

5 × 105サイクル

30 V DC2 ADC抵抗

1 × 105サイクル

125 V AC0.2 AAC抵抗

3 × 105サイクル

125 V AC0.5 AAC抵抗

1 × 105サイクル

トリガ特性

入力トリガ

ソース

PXIトリガライン<0...7>

最小パルス幅[7]7 デジタルフィルタを無効にした場合、PXI-2566は、150 ns未満のトリガパルス幅を認識できます。デジタルフィルタを無効にする方法については、『NI スイッチヘルプ』を参照してください。

150 ns

フロントパネル/端子台入力電圧

-0.5 V (最小)

+0.7 V (VL最大)

+2.0 V (VH最小)

+3.3 V (公称)

+5.5 V (最大)

出力トリガ

接続先

PXIトリガライン<0...7>

デフォルトパルス幅

2 µs (標準)

フロントパネル電圧

3.3 V TTL8 mA (公称)

物理特性

リレータイプ

メカニカル、非ラッチ型

リレー接触部材質[8]8 特定のデバイスは、銀メッキと金メッキで構成されています。特定のデバイスの詳細については、NIにお問い合わせください。

金メッキ銀合金

I/Oコネクタ

62ピンD-SUBコネクタ、オス

PXI所要電力

5 V4.5 W3.3 V2.5 W

外形寸法 (奥行 x 幅 x 高さ)

3U、1スロット、PXI/cPCIモジュール、21.6 × 2.0 × 13.0 cm (8.5 × 0.8 × 5.1 in.)

重量

250 g (9 oz.)

環境

表 3. 環境
動作温度 0℃55℃
保管温度 -20℃70℃
相対湿度 5~85%(結露なきこと)
汚染度 2
最大使用高度 2,000 m

室内使用のみ。

耐衝撃/振動

表 4. 耐衝撃/振動
動作時衝撃 最大30 g (半正弦波)、11 msパルス (IEC 60068-2-27に基づいて試験済み。MIL-PRF-28800Fに基づいてテストプロファイルを確立。)
ランダム振動 (動作時) 5 Hz500 Hz0.3 grms
ランダム振動 (非動作時) 5 Hz500 Hz2.4 grms (IEC 60068-2-64に従って試験済み。非動作時のテストプロファイルは、MIL-PRF-28800F、Class 3の要件を上回る。)

Compliance and Certifications

安全適合標準

この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。

  • IEC 61010-1、EN 61010-1
  • UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
メモ 安全保証については、製品ラベルまたは「製品認証および宣言」セクションを参照してください。

EMCガイドライン

この製品は試験を受けており、電磁両立性 (EMC) に関する規制要件および制限に適合しています。これらの基準および制限は、製品を意図された動作電磁環境で動作させたときに有害な電磁妨害から保護するために設けられています。

この製品は、工場での使用を意図して設計されています。ただし、この製品を周辺デバイスまたは試験対象に接続したり、住宅地域で使用したりするなど、特定の設置方法によっては有害な電磁妨害が発生する場合があります。製品による無線およびテレビ受信への電磁妨害や許容できない性能低下を最小限に抑えるには、製品ドキュメントの手順に厳密に従った取り付けを行った上で使用してください。

さらに、NIによって明示的に許可されていない変更または修正を製品に対して行った場合は、地域の規制に基づいて製品を動作させる許可を失う可能性があります。

規定された電磁両立性 (EMC) の性能を確保するために必要なケーブル、アクセサリ、および対策に関する注意事項については、以下を参照してください。

メモ この製品を操作する際は、シールドケーブルおよびアクセサリを必ず使用してください。
メモ 安全規格の詳細については、『はじめにお読みください: 安全対策と電磁両立性について』を参照してください。このドキュメントのコピーをオンラインで入手するには、ni.com/docsにアクセスし、ドキュメントタイトルを検索してください。
メモ この製品は、静電気放電 (ESD) や電源サージなどの一時的な電磁現象にさらされた場合、一時的な動作異常やその他の性能低下が発生し、自己復帰に10秒以上かかることがあります。
メモ FlexRIO FPGAモジュールのフロントパネルインタフェースは、静電気放電に敏感になります。FlexRIO FPGAモジュールを取り扱う際は、このインタフェースによって露出している内部コンポーネントを損傷しないように注意してください。
メモ PXI-2566をドキュメントに記載されている手順以外の方法で使用した場合、PXI-2566に装備されている保護機能が正常に動作しない場合があります。

電磁両立性

この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下のEMC規格の必要条件を満たしています。
  • EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class Aエミッション、基本イミュニティ
  • EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
  • EN 55022 (CISPR 22): Class Aエミッション
  • EN 55024 (CISPR 24): イミュニティ
  • AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
  • AS/NZS CISPR 22: Class Aエミッション
  • FCC 47 CFR Part 15B: Class Aエミッション
  • ICES-001: Class Aエミッション
メモ 米国では (FCC 47 CFRに従って)、Class A機器は商業、軽工業、および重工業の設備内での使用を目的としています。欧州、カナダ、オーストラリア、およびニュージーランドでは (CISPR 11に従って)、Class A機器は重工業の設備内のみでの使用を目的としています。
メモ Group 1機器とは (CISPR 11に従って) 材料の処理または検査/分析の目的で無線周波数エネルギーを意図的に生成しない工業用、科学、または医療向け機器のことです。
メモ EMC宣言、認証、追加情報については、「製品認証および宣言」を参照してください。

製品認証および宣言

この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/product-certificationsにアクセスして、型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。

環境管理

NIは、環境に優しい製品の設計および製造に努めています。NIは、製品から特定の有害物質を除外することが、環境およびNIのお客様にとって有益であると考えています。

環境の詳細については、「住みよい地球を作るエンジニアリング」 (ni.com/environment) を参照してください。このページには、NIが順守している環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。

EUおよび英国のお客様

  • 廃電気電子機器 (WEEE)—製品寿命を過ぎたすべてのNI製品は、お住まいの地域の規定および条例に従って廃棄処分してください。お住まいの地域におけるNI製品のリサイクル方法の詳細については、ni.com/environment/weeeを参照してください。
  • 电子信息产品污染控制管理办法(中国RoHS)

  • 中国RoHSNI符合中国电子信息产品中限制使用某些有害物质指令(RoHS)。关于NI中国RoHS合规性信息,请登录 ni.com/environment/rohs_china。(For information about China RoHS compliance, go to ni.com/environment/rohs_china.)
  • 1 モータやソレノイドなどの誘導性負荷をスイッチングすると、モジュールの定格電圧を超える高電圧の過渡的な電圧変動が発生することがあります。追加の保護を施さない場合、これらの過渡によってモジュール動作が干渉され、リレー寿命に影響を与えます。過渡減衰の詳細については、ni.com/jp/infoでInfo Codeに「induct_jp」と入力してください。

    2 Measurement Category CAT IとCAT O (その他) は同等です。これらのテストおよび測定の回路は、Measurement Category CAT II、CAT III、またはCAT IVの建物に取り付けられた電源に直接接続するように作られていません。

    3 通常、DCパス抵抗は、リレーの寿命が続く間、小さい値を保持します。リレーの寿命末期時には、パス抵抗は急速に大きくなり、1 Ω以上に上昇します。負荷定格は寿命末期以前の仕様範囲内で使用されるリレーに適用されます。

    4 アクセサリを含むTB-2666仕様は、該当するパスまたは複数のパスにおいて、ネジ留め式端子からネジ留め式端子までの間で特性評価が行われます。

    5 アプリケーションによっては、より長い整定時間が必要な場合があります。整定時間の追加については、『NI スイッチヘルプ』を参照してください。

    6 PXI-2566で使用されているリレーは、現場での交換が可能です。破損したリレーの交換については、『NI スイッチヘルプ』ドキュメントを参照してください。

    7 デジタルフィルタを無効にした場合、PXI-2566は、150 ns未満のトリガパルス幅を認識できます。デジタルフィルタを無効にする方法については、『NI スイッチヘルプ』を参照してください。

    8 特定のデバイスは、銀メッキと金メッキで構成されています。特定のデバイスの詳細については、NIにお問い合わせください。