PCI-5922 仕様
- 更新日2025-02-12
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定義
保証仕様値は、記載された動作条件下における各モデルの性能を示すものであり、そのモデルの保証の対象内です。「保証値」は、測定の不確定性、温度ドリフト、経年変化を考慮した値です。保証仕様値は、設計により確保されるか、生産およびキャリブレーション中に確認されます。
特性は、記載された動作条件下における各モデルの使用に関連する値を示しますが、モデル保証の対象外です。
- 標準仕様は、大部分のモデルが満たす性能です。
- 公称仕様は、設計、適合性試験、または補足試験に基づく属性を示します。
- 測定仕様値は、代表的なモデルで測定された性能を示します。
仕様は、特に記載がない限り標準です。
条件
仕様は、特に注釈のない限り、以下の条件下において有効です。
- 全動作温度範囲
- すべてのインピーダンス選択
- すべてのサンプリングレート
- ソースインピーダンス ≤ 50Ω
仕様値は、特に記載のない限り、以下の条件下において有効です。
- 周囲温度が15℃~35℃である
PCI-5922ピン配列
ピン配列を使用して、PCI-5922のAUX I/Oコネクタに接続します。
| ピン番号 | コネクタの説明 |
|---|---|
| 1 | 5 V (ヒューズ付き) |
| 2 | GND |
| 3 | 予約済み |
| 4 | 予約済み |
| 5 | 予約済み |
| 6 | PFI 1 |
| 7 | 予約済み |
| 8 | 予約済み |
| 9 | PFI 0 |
垂直軸
アナログ入力
チャンネル数 | ソフトウェアで選択可能: 同時サンプリング、シングルエンド、または擬似差動チャンネル (x2) 、または差動チャンネル (x1) |
コネクタ | BNC |
インピーダンスおよびカプリング
入力インピーダンス | ソフトウェアで選択可能: 50 Ω ±2.0%または1 MΩ ±2.0% (60 pFの公称キャパシタンスと並列) |
入力カプリング | AC、DC、GND |
電圧レベル
フルスケール (FS) 入力レンジ | ±1 V (2 Vpk-pk) ±5 V (10 Vpk-pk) | ||||||
| |||||||
確度
| サンプリングレート | 分解能 |
|---|---|
| 50 kS/s | 24 ビット |
| 500 kS/s | 24 ビット |
| 1 MS/s | 22ビット |
| 5 MS/s | 20 ビット |
| 10 MS/s | 18 ビット |
| 15 MS/s | 16 ビット |
帯域幅および過度応答
エイリアスフリー帯域幅 | 0.4 × サンプリングレート |
| サンプリングレート | 減衰 |
|---|---|
| <5 MS/s | 100 dB |
| 5 MS/s | 96 dB |
| (5 MS/s, 7.5 MS/s) | 90 dB |
| [7.5 MS/s, 15 MS/s] | 80 dB |
ACカプリングカットオフ (–3 dB) | 90 Hz |
| サンプリングレート | 50 Ωおよび1 MΩ |
|---|---|
| 1 MS/s | 0.03 dB |
| 5 MS/s | 0.06 dB |
| 10 MS/s | 0.15 dB |
| 15 MS/s | 0.3 dB |
スペクトル特性
| 入力周波数 | レンジ | |
|---|---|---|
| 10 Vpk-pk | 2 Vpk-pk | |
| 10 kHz | 114 dBc | 109 dBc |
| 100 kHz | 110 dBc | 103 dBc |
| 1 MHz | 96 dBc | 92 dBc |
| 入力周波数 | レンジ | |
|---|---|---|
| 10 Vpk-pk | 2 Vpk-pk | |
| 10 kHz | -112 dBc | -107 dBc |
| 100 kHz | -108 dBc | -101 dBc |
| 1 MHz | -94 dBc | -90 dBc |
| サンプリングレート | レンジ | |
|---|---|---|
| 10 Vpk-pk | 2 Vpk-pk | |
| 1 MS/s | 105 dB | 99 dB |
| 10 MS/s | 89 dB | 87 dB |
| サンプリングレート | レンジ | |
|---|---|---|
| 10 Vpk-pk | 2 Vpk-pk | |
| 1 MS/s | 108 dB | 104 dB |
| 10 MS/s | 91 dB | 90 dB |
| サンプリングレート | レンジ | |||
|---|---|---|---|---|
| 10 Vpk-pk | 2 Vpk-pk | |||
| dBFS | μVrms | dBFS | μVrms | |
| 50 kS/s | -120 | 3.4 | -110 | 2.2 |
| 100 kS/s | -118 | 4.3 | -110 | 2.2 |
| 1 MS/s | -108 | 13 | -104 | 4.2 |
| 5 MS/s | -101 | 31 | -98 | 8.7 |
| 10 MS/s | -91 | 92 | -91 | 20 |
| 15 MS/s | -79 | 401 | -79 | 80 |
スキュー、入力バイアス電流
整定時間
| フィルタタイプ[17]17 フィルタタイプを設定または変更するには、Flex FIRアンチエイリアスフィルタタイププロパティまたはNISCOPE_ATTR_FLEX_FIR_ANTIALIAS_FILTER_TYPE属性を使用します。 | 1% | 0.01% |
|---|---|---|
| 48タップ標準 | 800 ns | 2.5 µs |
| 48タップハニング | 700 ns | 1.5 µs |
| 16タップハニング | 300 ns | 1.4 µs |
| 8タップハニング | 200 ns | 1.3 µs |
水平軸
サンプリングクロック
オンボードクロック (内部VCXO)
サンプリングクロック遅延範囲 | ±1サンプリングクロック周期 |
サンプリングクロック遅延分解能 | 400 ps |
位相ロックループ (PLL) 基準クロック
CLK IN (基準クロック入力、フロントパネルコネクタ)
入力電圧レンジ | 方形波: 0.2 Vpk-pk~1 Vpk-pk |
最大入力過負荷 | 7 V RMS (|ピーク| ≦10 V) |
インピーダンス | 50 Ω |
カプリング | AC |
CLK OUT (基準クロック出力、フロントパネルコネクタ)
出力インピーダンス | 50 Ω |
論理タイプ | 5 V CMOS |
最大駆動電流 | ±50 mA |
トリガ
基準 (停止) トリガ
アナログトリガ
デジタルトリガ
トリガタイプ | デジタル |
ソース | RTSI <0..6> PFI <0..1> (フロントパネル9ピン DINコネクタ) |
外部トリガ
ソース | TRIG (フロントパネルBNCコネクタ) |
インピーダンス | 100 kΩ (52 pFと並列) (公称値) |
入力電圧レンジ | ±2.5 V |
カプリング | DC |
レベル確度 | ±0.3 V (最大100 kHz) |
最大入力過負荷 | |ピーク| ≤42 V |
PFI 0およびPFI 1 (プログラム可能な機能的インタフェース、AUXフロントパネルコネクタ)
コネクタ | 9ピンミニサーキュラDIN |
方向 | 双方向 |
入力の場合 (トリガ)
出力先 | 開始トリガ (集録アーム) 基準 (停止) トリガ アーム基準トリガ アドバンストリガ |
入力インピーダンス | 150 kΩ (公称値) |
VIH | 2.0 V |
VIL | 0.8 V |
最大入力過負荷 | -0.5 V、5.5 V |
最大周波数 | 25 MHz |
出力の場合 (イベント)
ソース | 開始トリガ (集録アーム) 基準 (停止) トリガ レコード完了 終了 (集録完了) |
出力インピーダンス | 50 Ω |
論理タイプ | 3.3 V CMOS |
最大駆動電流 | ±24 mA |
最大周波数 | 20 MHz |
波形仕様
| |||||||||
各レコード用に割り当てられるオンボードメモリ | (レコード長 × 4バイト/S) + 400バイトを128バイトの倍数か640バイトのいずれか大きい方に切り上げ |
キャリブレーション
セルフキャリブレーション | セルフキャリブレーションはソフトウェアコマンドで実行可能です。キャリブレーションは、ADCの非線形性、入力バイアス電流、および全入力範囲のゲインとオフセットを補正します。 |
外部キャリブレーション (工場出荷時のキャリブレーション) | 外部キャリブレーションは、VCXOおよび基準電圧をキャリブレートします。適切な定数は、不揮発性メモリに保管されます。 |
外部キャリブレーション間隔 | 2年 |
ウォームアップ時間 | 15分 |
ソフトウェア
ドライバソフトウェア
このデバイスは、NI-SCOPE 3.0以降でサポートされています。
NI-SCOPEはIVI準拠ドライバであり、PCI-5922の構成、制御、およびキャリブレーションが可能です。NI-SCOPEは、さまざまな開発環境用のアプリケーションインタフェースを提供します。
アプリケーションソフトウェア
NI-SCOPEには、以下のアプリケーション開発環境用のプログラミングインタフェース、ドキュメント、サンプルプログラムが含まれています。
- LabVIEW
- LabWindows™/CVI™
- Measurement Studio
- Microsoft Visual C/C++
- .NET (C#およびVB.NET)
対話式ソフトフロントパネルおよび構成
64ビットシステムにNI-SCOPEをインストールすると、InstrumentStudioを使用してPCI-5922の測定値を監視、制御、記録することができます。
InstrumentStudioはソフトウェアベースのフロントパネルアプリケーションで、1つのプログラムから複数の異なるタイプのデバイスを操作して対話的に測定を行うことができます。
NI-SCOPE 18.1以降では InstrumentStudioを使用してPCI-5922を対話的に制御できるようになりました。また、NI-SCOPE2.2以降ではSFPを使用してNI-SCOPEを対話的に制御できるようになりました。InstrumentStudioと NI-SCOPE SFPは NI-SCOPEメディアに含まれています。
また、NI Measurement & Automation Explorer (MAX) でも、PCI-5922を対話的に構成およびテストできます。MAXはドライバメディアに含まれています。
TClk仕様
NIのTClk同期方法とNI-TClkドライバを使用することにより、1つまたは複数のシャーシ内の任意数の対応デバイスのサンプリングクロックを同期させることができます。TClk同期の詳細については、『NI 高速デジタイザヘルプ』の中にある『NI-TClk同期ヘルプ』を参照してください。マルチシャーシシステムなど、その他の構成については、ナショナルインスツルメンツの技術サポート (ni.com/support) までお問い合わせください。
NI-TClkを使用したモジュール間のSMC同期 (同一モジュールを使用)
電源
| |||||||||||
合計電力 | 24.5 W |
物理特性
外形寸法 | 35.5 cm × 2.0 cm × 11.3 cm (14.0 in × 0.8 in × 4.4 in) |
重量 | 415 g (14.6 oz) |
環境
最大使用高度 | 2,000 m (周囲温度25℃の時) |
汚染度 | 2 |
室内使用のみ。
動作環境
周囲温度範囲 | 0℃~45℃ |
相対湿度範囲 | 10~90%、結露なきこと(IEC 60068-2-56に従って試験済み。) |
保管環境
周囲温度範囲 | -40℃~71℃ (IEC-60068-2-1およびIEC-60068-2-2に基づいて試験済み)。 |
相対湿度範囲 | 5%~95%、結露なきこと (IEC 60068-2-56に基づいて試験済み) |
認可および準拠
安全適合標準
この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の安全規格要件を満たすように設計されています。
- IEC 61010-1、EN 61010-1
- UL 61010-1、CSA C22.2 No. 61010-1
電磁両立性
- EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class Aエミッション、基本イミュニティ
- EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class Aエミッション
- EN 55022 (CISPR 22): Class Aエミッション
- EN 55024 (CISPR 24): イミュニティ
- AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class Aエミッション
- AS/NZS CISPR 22: Class Aエミッション
- FCC 47 CFR Part 15B: Class Aエミッション
- ICES-001: Class Aエミッション
CE適合 
この製品は、以下の該当するEU指令で規定されている基本要件に適合しています。
- 2014/35/EU、低電圧指令 (安全性)
- 2014/30/EU、電磁両立性指令 (EMC)
- 2011/65/EU、RoHS (特定有害物質の使用制限)
製品認証および宣言
この製品のその他の適合規格については、この製品の適合宣言 (DoC) を参照してください。NI製品の製品認証およびDoCを入手するには、ni.com/product-certificationsにアクセスして、型番または製品ラインで検索し、該当するリンクをクリックしてください。
環境管理
NIは、環境に優しい製品の設計および製造に努めています。NIは、製品から特定の有害物質を除外することが、環境およびNIのお客様にとって有益であると考えています。
環境の詳細については、「住みよい地球を作るエンジニアリング」 (ni.com/environment) を参照してください。このページには、NIが順守している環境規制および指令、およびこのドキュメントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。
EUおよび英国のお客様
电子信息产品污染控制管理办法(中国RoHS)
1 1 MΩ入力インピーダンス。セルフキャリブレーション実行時の温度の±5℃以内。
2 1 MΩ入力インピーダンス。
3 1 MΩ入力インピーダンス、セルフキャリブレーション温度の±5℃以内。
4 CH 0とCH 1の間、外部トリガからCH 0またはCH 1。
5 擬似差動入力端子の構成。
6 入力周波数 ≥ 0.6 × サンプリングレート。
7 DCを基準とします。最大入力周波数は 0.4 × サンプリングレートです。
8 -1 dBFS入力信号、サンプリングレートは10 x 入力周波数、セルフキャリブレーション温度の±2℃以内。
9 -1 dBFS入力信号 (第2高調波~第5高調波を含む) 、セルフキャリブレーション温度の±2℃以内。
10 -1 dBFS入力信号、0.1 x サンプリングレートの入力周波数、セルフキャリブレーション温度の±2℃以内で、THDからRMSのノイズを計算します。
11 -1 dBFS入力信号、0.1 x サンプリングレートの入力周波数、セルフキャリブレーション温度の±2℃以内で、SINADからTHDで計算します。
12 100 Hz~0.4 x サンプリングレート、DCカプリング、入力は50 Ωで終端されています。
13 スプリアスなしでプロットしました。
14 1 MHz入力、5 MS/sサンプリングレート。
15 セルフキャリブレーション温度実行時の温度の±5℃以内。
16 0 V DCから3 Vステップの場合です (ノイズを除く)。時間は1.5 V (50%) トリガを基準としています。15 MS/s サンプリングレートにのみ適用されます。
17 フィルタタイプを設定または変更するには、Flex FIRアンチエイリアスフィルタタイププロパティまたはNISCOPE_ATTR_FLEX_FIR_ANTIALIAS_FILTER_TYPE属性を使用します。
18 時間 (t= 0) は、エッジが実際にNI 5922のBNCコネクタに到達した時間を表します。
19 内部サンプリングクロックは、基準クロックにロックされているか、オンボードVCXOから分周して取得されます。
20 使用可能なレートは、(60 MS/s) /n (nは4~1200の整数値) です。サンプリングクロック周期はn/(60MS/s)です。
21 変換器のアパーチャ不確定性、またクロック回路のジッタの影響が含まれます (トリガジッタは含まれません)。
22 デフォルト値は10 MHzです。
23 ホールドオフは0に設定してあります。
24 TRIGはアナログエッジトリガのみです。
25 データ収集中にレコードをフェッチすると、これらの数を超える場合があります。詳細については、『NI 高速デジタイザヘルプ』を参照してください。
26 クロックおよびアナログパスでの遅延の違いにより発生します。手動による調整はしていません。