niTClk同一トリガを構成
- 更新日2025-10-07
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単一PXIシャーシまたはPCで、 同一トリガを持つデバイスセッションのTClk同期に通常必要なプロパティを構成します。
「niTClk同一トリガを構成」VIを使用して、基準クロック、開始トリガ、基準トリガ、スクリプトトリガ、および一時停止トリガのプロパティを構成します。
「niTClk同一トリガを構成」VIが指定されたセッションに対して必要な手順を実行できない場合は、エラーが返されます。「niTClk同一トリガを構成」VIがエラーを返した場合、信号経路用の計測器ドライバVIおよびプロパティを、以下のNI-TClkプロパティと一緒に使用します。

入力/出力
セッション
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セッションは、同期するセッションリファレンスの配列を指定します。 「<ドライバ名>セッションリファレンスを取得」VI(例: 「niScopeセッションリファレンスを取得」VI)を使用して、計測器ドライバからセッションリファレンスを取得します。<ドライバ名>は、計測器ドライバの名前です。
エラー入力 (エラーなし)
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エラー入力 (エラーなし)は、このノードの実行前に発生したエラーの状態を示します。この入力は、 標準エラー入力として機能します。
セッション出力
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セッション出力は、セッションリファレンスの配列を次のVIに渡します。
エラー出力
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エラー出力にはエラー情報が含まれます。この出力は、 標準エラー出力として機能します。 |
詳細
同一トリガを構成の詳細
基準クロック
「niTClk同一トリガを構成」VIは、基準クロックを必要とする場合に構成します。特に、内部サンプルクロックまたは内部サンプルクロックタイムベースが使用されていて基準クロックソースが構成されていない、または「なし」に設定されている(構成されているトリガなし)場合、「niTClk同一トリガを構成」VIは以下を構成します。
- PXI―すべてのデバイスの基準クロックソースを10 MHz PXIバックプレーンクロック(PXI_CLK10)に設定する。
- PCI―1つのデバイスが、10 MHzオンボード基準クロックをRTSI 7にエクスポートする。すべてのデバイスの基準クロックソースはRTSI 7に設定される。
開始トリガ
すべてのセッションで開始トリガが「なし」に設定されている場合(構成されているトリガなし)、セッションは開始トリガを共有するように構成されます。このVIは以下の動作を実行して開始トリガを共有します。
- 1つのセッションから開始トリガを明示的にエクスポートする
- エクスポートされた開始トリガに対するソースとともに、デジタルエッジ開始トリガ用の他のセッションを構成する
- すべてのセッションにトリガをエクスポートするセッションに対して、「開始トリガマスタセッション」プロパティを設定する
1つのセッションを除いてすべてのセッションで開始トリガが「なし」に設定されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIは、この1つのセッションの開始トリガを共有するように他のセッションを構成します。このVIは以下の動作を実行して開始トリガを共有します。
- 開始トリガが「なし」に設定されていないセッションから開始トリガを明示的にエクスポートします。
- エクスポートされた開始トリガに対するソースとともに、デジタルエッジ開始トリガ用の他のセッションを構成する
- すべてのセッションにトリガをエクスポートするセッションに対して、「開始トリガマスタセッション」プロパティを設定する
開始トリガがすべてのセッションに対して構成されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIによる開始トリガへの影響はありません。以下のいずれかの条件に該当する場合、開始トリガはすべてのセッションに対して構成されています。
- 開始トリガが「なし」に設定されているセッションがない
- 1つのセッションの開始トリガが「なし」で、その他のセッションの開始トリガが「なし」以外に設定されている 開始トリガが「なし」に設定されているセッションに、「開始トリガマスタセッション」プロパティが設定されている。これはセッション自体が開始トリガマスタであることを示す。
基準トリガ
基準トリガをサポートするセッションで、1つを除くすべてのセッションで基準トリガが「なし」(構成されているトリガなし)に構成されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIはこれらのセッションが開始トリガセッションを共有するように構成します。このVIは以下の動作を実行して基準トリガを共有します。
- 基準トリガが「なし」に設定されていないセッションから基準トリガを明示的にエクスポートします。
- エクスポートされた基準トリガに対するソースとともに、デジタルエッジ基準トリガをサポートする他のセッションを構成する
- 基準トリガをサポートするすべてのセッションで、トリガをエクスポートするセッションに対して「 基準トリガマスタセッション」プロパティを設定する
以下の条件のいずれかがTRUEの場合は、「niTClk同一トリガを構成」VIを呼び出しても、基準トリガには影響しません。
- 基準トリガがなしに設定されているセッションがない
- 1つのセッションの基準トリガが「なし」で、その他のセッションの基準トリガが「なし」以外に設定されている 基準トリガが「なし」に設定されているセッションに、「基準トリガマスタセッション」プロパティが設定されている。これはセッション自体が基準トリガマスタであることを示す。
基準トリガホールドオフ
集録セッションでは、「niTClk同一トリガを構成」VIは基準トリガマスタセッションのホールドオフ属性(計測器ドライバに依存)を構成するため、他のセッションの準備が整うまで基準トリガを認識しません。この条件は、集録のサンプルクロックレート、サンプルクロックタイムベースレート、サンプルカウント、ホールドオフ、および遅延が異なる場合にのみ該当します。
スクリプトトリガ0、1、2、および3
スクリプトトリガをサポートするセッションで、1つを除くすべてのセッションでスクリプトトリガが「なし」(構成されているトリガなし)に構成されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIはこれらのセッションがスクリプトトリガセッションを共有するように構成します。このVIは以下の動作を実行してスクリプトトリガを共有します。
- スクリプトトリガがなしに設定されていないセッションから、スクリプトトリガを明示的にエクスポートします。
- エクスポートされたスクリプトトリガに対するソースとともにデジタルエッジスクリプトトリガのスクリプトトリガをサポートする他のセッションを構成する
- スクリプトトリガをサポートするすべてのセッションで、トリガをエクスポートするセッションに対して「 スクリプトトリガマスタセッション」プロパティを設定する
スクリプトトリガがスクリプトトリガをサポートするすべてのセッションに対して構成されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIによるスクリプトトリガへの影響はありません。以下のいずれかの条件に該当する場合、スクリプトトリガはすべてのセッションに対して構成されています。
- スクリプトトリガがなしに設定されているセッションがない
- 1つのセッションのスクリプトトリガが「なし」で、その他のセッションのスクリプトトリガが「なし」以外に設定されている「なし」に設定されているトリガのセッション自体に、「スクリプトトリガマスタセッション」プロパティが設定されている。これはセッション自体がスクリプトトリガマスタであることを示す。
一時停止トリガ
一時停止トリガをサポートするセッションで、1つを除くすべてのセッションで一時停止トリガが「なし」(構成されているトリガなし)に構成されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIは一時停止トリガを共有するように生成セッションを構成します。このVIは以下の動作を実行して一時停止トリガを共有します。
- 一時停止トリガがなしに設定されていないセッションから一時停止トリガを明示的にエクスポートします。
- エクスポートされた一時停止トリガに対するソースとともに、デジタルエッジ一時停止トリガの一時停止トリガをサポートする他のセッションを構成する
- 一時停止トリガをサポートするすべてのセッションで、トリガをエクスポートするセッションに対して「 一時停止トリガマスタセッション」プロパティを設定する
一時停止トリガが一時停止トリガをサポートするすべての生成セッションに対して構成されている場合、「niTClk同一トリガを構成」VIによる一時停止トリガへの影響はありません。以下のいずれかの条件に該当する場合、一時停止トリガはすべてのセッションに対して構成されています。
- 一時停止トリガがなしに設定されているセッションがない
- 1つのセッションの一時停止トリガが「なし」で、その他のセッションの一時停止トリガが「なし」以外に設定されている「なし」に設定されているトリガのセッション自体に「一時停止トリガマスタセッション」プロパティが設定されている。これはセッション自体が一時停止トリガマスタであることを示す。
セッション
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エラー入力 (エラーなし)
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セッション出力
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エラー出力
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