デジタル波形データ表記法
- 更新日2023-02-21
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NI-HSDIOは、デジタル波形データを表記する2つのデータタイプをサポートしています。1つめのデータタイプは、整数データの1次元配列です。もう1つのデータタイプは、デジタル波形データタイプ (WDT) です。デジタル波形データの書き込みまたは読み取り/フェッチを行うNI-HSDIOのVIおよび関数は、両データタイプの受け入れが可能です。
たとえば、波形にZ、X、H、またはLが含まれる場合など、0および1以外の状態を使用するときはWDTが必要になります。バイナリデータは、1サンプルの1チャンネルにつき1ビットのみを使用するため、2つ以上の状態を表すことはできません。DWDTは、1サンプル、1チャンネルにつき8ビット使用し、拡張デジタル状態を表記することができます。
U32配列データとWDTデータの違いの1つは、メモリの使用方法です。U32データの各サンプルは、使用されるチャンネル数に関係なくPCメモリを4バイト使用します。デジタルWDTデータの各サンプルは、使用する各チャンネルにつき1バイト使用しますが、未使用のチャンネルはメモリを使用しません。そのため、未処理のU32配列で表記された16チャンネルの1,000サンプル波形は、
(4バイト/サンプル) × (1,000サンプル) = 4,000バイト使用します。
WDTの同じ1,000サンプル波形はおよそ、
(1バイト/チャンネル) × (16チャンネル/サンプル) × (1,000サンプル) = 16,000バイト使用します。
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