コンポジットビデオ信号の中にはビデオ生成に必要なすべてのコンポーネントが組み込まれています。コンポジット信号を構成する3つの主要コンポーネントは、以下のとおりです。

  • 輝度信号(または輝度): ビデオ画像の強度(明るさまたは暗さ)情報が含まれます。
  • 色信号: ビデオ画像の色情報が含まれます。
  • 同期信号: テレビなどのディスプレイにおける信号のスキャンを制御します。

モノクロコンポジット信号は、上記の2つのコンポーネント(輝度信号と同期信号)から構成されます。通常 Y 信号と呼ばれる輝度信号は、以下の図に示されています。

モノクロコンポジットビデオ信号 (白から黒の輝度ステップ)

色信号は通常C信号と呼ばれており、以下の図に示されているものです。

カラーバーラインの色情報信号 (カラーバーストを含む)

コンポジットカラービデオ信号は通常カラービデオ、ブランクおよび同期(CVBS)信号と呼ばれており、YおよびCの和で表されます。

CVBS = Y + C

カラーバーラインのカラーコンポジットビデオ信号

また、2つのコンポーネント (YおよびC) は、2つの独立した信号として別々に送信することも可能です。これらの2つの信号は、Y/CまたはSビデオと呼ばれています。

Y/C = Sビデオ