仮想チャンネルは、信号のタイプ (アナログ、デジタル、カウンタなど) や方向 (入力または出力) に応じていろいろな種類に分けられます。これらのチャンネルはさらに、グローバル仮想チャンネルまたはローカル仮想チャンネルのいずれかに分類されます。特定の関数/VIの情報については、ご使用のアプリケーション開発環境向けのNIリファレンスを参照してください。

  • アナログ入力チャンネル—アナログ入力チャンネルは、様々な物理現象を各種センサで測定します。作成するべきチャンネルのタイプは、センサや読み取る物理現象のタイプによって決定されます。たとえば、熱電対による温度の測定、電流/電圧の測定、励起による電圧の測定では、それぞれに適したチャンネルを作成します。
  • アナログ出力チャンネル—NI-DAQmxでは、電圧と電流という2種類の現象の測定がサポートされています。デバイスの出力に別の測定単位が設定されている場合は、カスタムスケールを使用できます。
  • カウンタI/Oチャンネル—NI-DAQmxは、様々なカウンタ測定/計測を目的とした複数の種類のカウンタ入出力チャンネルをサポートしています。カウンタ測定や、一般的なアプリケーションで使用される端子の詳細については、NI-DAQmxのカウンタ端子を参照してください。
  • デジタルI/Oチャンネル—デジタルチャンネルは、ラインベースとポートベースのいずれかとして作成できます。ラインベースのチャンネルには、1つまたは複数のデバイスからの1つまたは複数のデジタルラインを作成できます。1つのラインベースチャンネルの読み取りまたは書き込みは、同じハードウェア上の別のラインに影響しません。また、ラインを複数のチャンネル間の特定のポートに分割して、それらのチャンネルを1つまたは複数のタスクで同時に使用できます。ただし、1つのチャンネルのすべてのラインが入力ラインか出力ラインのどちらかでなければなりません。さらに、1つのタスク内のすべてのチャンネルは、入力チャンネルか出力チャンネルのどちらかでなければなりません。一部のデバイスでは、1つのポートのラインがすべて入力ラインまたは出力ラインのどちらかである必要があります。詳細については、各デバイスのマニュアルを参照してください。

    ポートベースチャンネルは、デバイス上の確定された一連のラインを指します。ポートへの読み取り、書き込みは、ポート上のすべてのラインに影響します。1つのポートにあるラインの数 (一般には「ポート幅」と呼ばれます) は、ハードウェアに応じて異なります。通常は8ライン (MIOデバイス)~32ライン (SCXIデジタルモジュール) です。

  • 電力チャンネル—電力チャンネルは電圧と電流を供給し、それらの測定値も提供します。実行時に電圧と電流の設定値を動的に変更できます。電力チャンネルを使用して、電力出力を制御 (有効または無効) したり、電力出力に影響を与えるさまざまなエラー状態を検出したりできます。