入力レンジは、カスタムスケーリングなど、あらゆるスケーリングの後に計る予測測定値の最大値と最小値です。

入力レンジはデバイスレンジと区別しにくい場合があります。デバイスレンジは、特定のデバイスの入力レンジのみを表します。

最小値を0、および最大値を7に設定したときにデバイスのデバイスレンジが0~5および0~10しかない場合、デバイスレンジはNI-DAQmxによって0~10に強制設定されます。これは、カスタムスケールを使用する場合にも適用されます。

入力レンジの最大値と最小値は、タスクの測定単位と一致します。たとえば、DAQデバイスのデバイスレンジが0~10 Vであっても、1℃ごとの出力が100 mVの温度センサを使用する場合、入力レンジは0~100 V (10 Vが100℃に相当) になり得ます。アナログ電流入力タスクでは、単位はAです。

より小さい入力レンジを使用すると、測定の精度が向上します。デバイスに複数の入力レンジがある場合は、最小値と最大値を戦略的に選択して、検出される信号内の差が小さくなるようにします。0~10 Vと0~5 Vのレンジがあるデバイスを考慮してください。前述の温度センサの例で、温度が50℃を超えないことがわかっている場合は、0の最小値と50の最大値を選択できます。これにより、デバイスは0~10 Vではなく0~5 Vのレンジの電圧をデジタル化するため、より小さい差異を検知することが可能になります。