「クロック」とは、時間を測定する周期的なデジタルエッジです。サンプリングタイムベースクロックや、20 MHzタイムベースクロックなどのクロックは、経過時間を計ったり、他の信号と時間を一致させるために使用されます。通常、クロックはトリガのように動作を発生させず、クロック名が動作を指すこともありません。ただし、サンプリングクロックは例外です。

以下は、DAQデバイスで使用される一般的なクロックの例です。デバイスで使用されるクロックの一覧については、デバイスのドキュメントを参照してください。

  • AI変換クロック—直接ADC変換を誘発するマルチプレクスデバイス上のクロック。デフォルトの変換クロックレートのチャンネル間の整定時間は、デバイスの最速のAI変換クロックレートよりも10 µs長くなります。サンプリングクロックレートが高すぎて10 µsの整定時間を追加できない場合は、そのサンプリングクロックレートで可能な限り長い整定時間がAI変換クロックレートのデフォルト値に使用されます。1つのタスクに複数のデバイスが含まれる場合、それぞれの最大AI変換クロックレートが異なっていても、そのタスク内のすべてのデバイスで同じ長さの整定時間が追加されます。
  • AI変換クロックタイムベース—AI変換クロックを生成するために分割されるクロック。
  • AIサンプリングクロック—サンプル間の時間の間隔を制御するクロックサンプリングクロックがパルスを生成するたびに、各チャンネルのサンプルが1つ集録されます。
  • AIサンプリングクロックタイムベース—AIサンプリングクロックのソースに使用されるオンボードクロック。AIサンプリングクロックタイムベースは分周されてAIサンプリングクロックが生成されます。
  • カウンタタイムベース—カウンタ (など) のソース端子に接続されるクロック。
  • DIサンプリングクロック—サンプル間の時間の間隔を制御するクロックサンプリングクロックがパルスを生成するたびに、各チャンネルのサンプルが1つ集録されます。
  • DOサンプリングクロック—サンプル間の時間の間隔を制御するクロックサンプリングクロックがパルスを生成するたびに、各チャンネルのサンプルが1つ集録されます。
  • DOサンプリングクロックタイムベース—DOサンプリングクロックのソースに使用されるオンボードクロック。DOサンプリングクロックタイムベースは分周されてDOサンプリングクロックが生成されます。
  • マスタタイムベース—デバイスの他のカウンタに使用されるオンボードクロック。マスタタイムベースは分周され、低速クロックが生成されます。または経過時間を測定します。このタイムベースは、AIサンプリングクロックタイムベース、AOサンプリングクロックタイムベース、カウンタタイムベースなどのソースとして使用されるオンボードクロックです。
  • 12.8 MHzタイムベース—他のタイムベースを生成するために分割されるマスタタイムベースのオンボードクロックソース。このタイムベースは、シャーシ全体でのタスクの同期に使用されます。
  • 13.1072 MHzタイムベース—他のタイムベースを生成するために分割されるマスタタイムベースのオンボードクロックソース。このタイムベースは、シャーシ全体でのタスクの同期に使用されます。
  • 20 MHzタイムベース—デバイスが80 MHzタイムベースをサポートしていない場合、他のタイムベースを生成するために分周されるマスタタイムベースのオンボードクロックソース。それ以外の場合、クロックは80 MHzタイムベースを4つに分周して生成されます。
  • 80 MHzタイムベース—他のタイムベースを生成するために分割されるマスタタイムベースのオンボードクロックソース。
  • 100 MHzタイムベース—他のタイムベースを生成するために分割されるマスタタイムベースのオンボードクロックソース。
  • 100 kHzタイムベース —20 MHzタイムベースを200に分周して生成されるクロック。
  • メモ Mシリーズ、Cシリーズ、Xシリーズデバイスでは、マスタタイムベースの周波数を任意で決定することはできません。これらのデバイスでは、20MHz/80MHz/100kHzタイムベースが直接使用されます。

    以下のダイアグラムは、アナログ入出力タイミングで構成されるMシリーズクロックを表しています。図中の黒い丸は、端子を表します。



    以下のダイアグラムは、アナログ入出力タイミングで構成されるCシリーズクロックを表しています。



    以下のダイアグラムは、アナログ入力、アナログ出力、デジタル入力、デジタル出力タイミングで構成されるXシリーズクロックを表しています。図中の黒い丸は、端子を表します。

    以下のダイアグラムは、アナログ入出力タイミングで構成されるEシリーズクロックを表しています。図中の黒い丸は、端子を表します。



    トリガとクロックの区別

    トリガとして使用されているデジタルエッジが周期的である場合、トリガとクロックの区別が難しくなります。このような場合、クロックがデバイスのアクションの起因となります。サンプリングクロックがその主な例です。サンプル生成アクションの刺激信号は、多くの場合クロックであるため、NI-DAQmxではサンプリングトリガの代わりにサンプリングクロックが構成されます。サンプリングクロックがサンプリングトリガのソースの1つであると認識すると、トリガとクロックを区別しやすくなります。